生姜の効用

 

生姜は台所の片隅にいつもあって、冷やし豆腐やその他の料理に時々使われる位に考えていたが、最近薬草の文献を調べるようになって、もっと真剣に注目しなければならにことが分かってきた。

 

常識的な知識としては、生姜湯というは、簡単なものは生姜をすりおろして番茶を注いで飲むと風邪のひきはじめや腹痛よいとされている。また、風邪で咳、喉の腫れ、痛み、扁桃炎のある場合には、おろし生姜をガーゼなどに包み喉に湿布するそうだ。

 

すし屋で紅生姜を食べるのは、寿司とよく合って後口がよいばかりでなく、生魚の寄生虫や黴菌を殺す重要な役割を忘れてはならない。

 

英文の資料によると、生姜はリュウマチ、船酔い、痛み止めに昔から使われてきた。近年明らかにされて来たことは、生姜が悪玉コレステロールのLDLを低下させるのに非常に効果があることで、LDLが高い場合、一日5g位の生姜を食べ続けると、2週間以内にLDLのHDLに対する比が健康な値になってしまうという報告がある。日本人なら一日5g食べるのは苦労は無い様に思う

 

コレステロールは心臓病だけでなく、大腸がん、乳がん、前立腺がんを引き起こすというから、コレステロールを低いレベルにして置くことは大事である。また生姜は、血管内での凝固を溶かすのにも高い効果があり、心臓病一般に効果がある。

 

船酔いに生姜が利くというのも面白いし、忘れてはならないと思った。船酔いの恐れのある人は、船に乗る30分まえに生姜の砂糖漬けなどの生姜の成分を取っておくと、ほとんどの場合船酔いなしに済むという。ドバー海峡を連絡船で渡ったとき、家内が船酔いに悩まされたのを思い出す。

 

ウコン(ターメリック)は生姜の親類で、これが糖尿病やコレステロールの低下に有効であることは知られている。ウコンと生姜は親類であるから、生姜がよく似た効果をもっていることは納得ゆく。

 

ところで冥加と生姜は非常に近い植物、冥加は生姜科生姜属に入れられている。地上の葉を見ただけでは見分けがつかないし、味にも共通性がある。実は今年裏庭の冥加がべらぼうに増えて、秋冥加が多量に収穫できた。これにもコレステロール低下の効果がありそうに思われるが、冥加の薬用効果の記事が全然見つからない。実は冥加は中国にも西洋にも知られていないのである。

 

中村