2003年5月2日

 

地球温暖化の講演

 

つい最近地球温暖化についての講演を聞く機会があった。講演者はDr.S.F.Singerという地球温暖化専門の研究者である。講演冒頭から、「今日の話の結論から先にのべると地球温暖化は人間が発生する炭酸ガスのせいではないということです。それを分っていただければ、もう皆さんお帰りになって結構です。」という。もちろんだれも出て行くものはいなかった。話をきいているうちに幾つかの要点に出くわしたが、それをまとめるとつぎのようになる。

 

(1)気温の変化を議論するとき一番多く使われているのは、気象情報で報道される気温である。その気温は大半は大都市の空港で測定されたものである。ところが大都市の気温は人口に大きく左右され、この地球温暖化が叫ばれ始めてからの十数年どこの都市も人口が増え続け、それが気温の測定値に大きな影響をあたえている。このことは、空港の気温データでも、小さな都市の空港と大都市の空港の過去データをグラフにしてみると歴然としている。空港測定の気温で地球温暖化を議論するのは間違いである。

(2)大気上層部の気温は上昇していない。また深海の水温も上昇していない。

(3)グリーンハウス効果というが、グリーンハウス効果をおこす原因は水蒸気が99%以上が占めていて、炭酸ガスの増加が及ぼす影響は全体の1%にもみたず、たしかに炭酸ガスは増加したものの、それがグリーンハウス効果を増し、地球温暖化につながっているとは認められない。

(4)計算機模擬による温暖化の著しい影響が発表されているが、計算機模擬には多数のパラメターの仮定が必要で、その値によってどんな結果も出うる。地球温暖化を信じる人は、自分の意見にあった計算機の結果だけを発表しており、信用できない。

(5)1945年から1970年にかけては地球冷却化が懸念された。この時代は第二次大戦のあとで、産業が非常に伸びた時代で、また自動車の台数もふえたが、地球冷却化がみられたのは産業が地球温暖化と関係ない証拠の一つである。

(6)歴史的に地球温暖化と地球冷却化の時代と太陽活動を比較するとぴたりと一致する。過去の50年間でもそうだし、また12-14世紀の冷却化時代、さらに15-16世紀にかけての温暖化時代でもあてはまる。

(7)地球冷却化が起こると飢饉が起こっているが、温暖化といわれた時代には必ず経済の発展が起こっている。ヨーロッパでジャガイモ飢饉や疫病が蔓延した時代というのは多くの場合冷却化時代に一致している。

 

 

たった一時間の講演なので、より細かいことは聞けなかった。つじつまの合わないところもあるかと思えたが、質問者も多く、こちらにはなかなか機会がまわってこなかった。しかし全部を鵜呑みにしないまでも、要点のそれぞれを自分でも調べて見たくなるほど興味のある話であった。

 

疑うことは信じることの始まりか。

 

中村