2003.5.20.

西 村 三千男 記

連載「ポコポコイタリアーノ」

 

第1回 イタリア語学習事始め〜その1

 

 「最も好きなヨーロッパ都市はどこか?」と問われれば、迷わず「コペンハーゲン」

と答える。「しからば、最も好きなヨーロッパの国は?」の問には「イタリア」と答え

るであろう。私の「イタリア大好き」は昨今のイタリアブームとは無縁であり少々年季

が入っている。

 極めて不熱心にではあるが、10数年前からNHK―TVでイタリア語会話を学習し

ている。一向に上達しなくて、イタリア旅行の際に片言の日常会話は出来ているつもり

でも妻からは「10年もやっているのにトッサの一言が出ないのね.」と冷やかされる

レベルである。

 イタリア語を学ぼうと志した頃の心境を当時勤務していた研究所の所内BBSに落書

きしたものがデジタルで残っていた。恥ずかしながら、その中から4編を選び2編ずつ

2回に分けて引用する。

本文は原文のままであるが、HP編集時のトラブルを避けるために、ヘディングを削除

し、句読点などを整理した。原文の日付をご参照頂きたい。

 

 

引用(1)イタリア と 私  〈止してもーーいい話  第一話〉

                        (原文は1990.7.25記)

 

  この4月からNHKラジオとテレビで同時にイタリア語講座が始まった。これを機会

に「永年の懸案」であったイタリア語を第五外国語として学習することにした。斯く云

うと「第四は何語? 第二,第三はどうなっています? 第一は大丈夫?」等々の疑義

が当然出るのですが差し当りこれらは不問にしておきましょう。

 

何故いまイタリア語か?は追い追い説明することにして、「永年の懸案」を説明して

見よう。約25年前私はCRのTSで屡々イタリアを巡回していました。相棒は英語を

解さない若くて有能なイタリア人セールスマン(男)。イタリア語を解さない私と彼と

が対話できるように若くてコケットリーのある イタリア語/英語 の通辞(女)が付い

た。今より25才若かった私はこの三人旅が楽しくて楽しくてーーー。

 

  道中での会話(今も覚えている):

: What is the most popular sport in Japan ?

:It's baseball. How about in Italy ?

:Of course it's soccer.

:Is playing football so popular to Italian girls as well ?

:Oh no, the most popular sport to Italian girls is going into bed with boy.

 

男は英語を話さないので 男: のパートは 女の通訳したもの。 私はイタリア語を解さ

ないのでこれが忠実に通訳されていたかどうか判らない。 東海の貴君子はイタリアの

コケットリーにからかわれたのかもしれない。

 

  斯くして いつの日かイタリア語を学びたいと云う向学心は芽生えた。

                                                     (第一話 おわり)

 

 

 

引用(2)イタリア語 と 私 〈止してもーーいい話 第九話〉

(原文は1990.8.31記)

 

私の学生時代にはイタリア語はまるで人気が有りませんでした。大学でも第二外国語

のためにフランス語、スペイン語、ロシア語などの講義は用意されていましたが、イタ

リア語は話題にもならないレベルでした。信じられないかも知れませんが、当時伊/和

辞典は存在せず大学書林から“イタリア語1500語”と云う単語集と“イタリア語四

週間”と云う参考書が出版されていただけでした。と云うのも当時の日本ではイタリア

語にあまり実用性が無かったからでしょう。イタリア語は建築, 歴史, 美術の一部専門

家にのみ必要とされていたようでした。

 

こんな時代に建築、歴史、美術のどれにも無縁な私が, 或る理由からイタリア語に関心

を寄せていましたので、上述の事情を記憶しているのであります。

 

実を云うと今日でも伊/和辞典は二種類しか無く(例えばコンサイスには無い)、N

HK語学講座でも英、仏、独、西、露、中、ハングルに次いで第八番目の外国語として

本年から始まったばかりです。これも上述と同じ理由からであったものが昨今のイタリ

アブームに刺激されてのことと思われます。

                                                    (第九話 おわり)

 

以下は次回