感想

中村 11-24-2003

 

西村さんの「スロウフッド、スロウライフ」と読んで考えさせられることが多くありました。

 

日本では新しいものにすぐに飛びつく習慣があり、これは世界一で、学んで取り入れることの上手な国民です。それが今日の繁栄をもたらしたと言えます。そのいっぽう伝統的な文化を破壊し、混乱を招いていても、ほとんどの人が気にしない。一つの大きな要因は、日本の文化に誇りを持たない人が多すぎることではないでしょうか。

 

日本を離れて遠くからみていると、日本の伝統的な文化の良いところをよく認識して、大事にしたい気持ちが強くなります。日本人の大衆にこのことを分ってもらえるよう指導してくれる人が必要です。島村菜津はそのうような人なのですね。

 

日本の農地、山林、漁場が次第に荒廃してきていることは、時々報道されます。これは日本の生産物があまりにも高価であること、中国などからの輸入品があまりにも低価格であることに関係があると思われます。中国をはじめ、東南アジア諸国での生活水準が日本並みにあがり、また自然環境保護に関しても同様の水準にならないと、困難かもしれません。

 

日本の食文化に関しては、心配ないとおもいます。日本人は食べ物の味に非常に敏感で、うまいものを追求することにかけては、世界に引けをとらないと思います。

 

日本で「スロウフッド、スロウライフ」を実行するにはどうすればよいのでしょうか。日本の社会の第一線で活躍しようとすれば、もちろん不可能です。また、我々の世代の若いときは、スロウライフなどを考える暇はなかったし、また社会が許しませんでした。

 

「スロウフッド、スロウライフ」は一人一人の考えかたの問題かもしれませんね。それでいて、個人で実行することの非常に困難なテーマでもあります。「スロウフッド、スロウライフ」について多くの人が考えることが、大きな動きの第一歩となってほしいものです。

 

それにしても、自分たちの町にはマクドナルドを入れないで行こうと、町ぐるみで考え、決めることは、多数の人がマクドナルドや自分たちの基本的な考えを深く追求しなければ出来ないことで、すごいことだと感心させられます。この話をかいてくださった西村さんにもお礼を申し上げます。

 

話が変りますが、最近むかご飯というもの(銀杏とむかごを入れた炊き込みご飯)を食べる機会があり、日本の味わいを楽しみました。むかごは裏庭畑の山芋の蔓から集めておき、銀杏は大学の銀杏の木の下に落ちて拾う人もいないので、週末に集めてきました(下手すると漆負けのようにかぶれるので要注意)。こんな手間がかかって、ばかばかしいことも、「スロウフッド、スロウライフ」と関係があるかもしれないと思いましたので書きました。