6月16日  
 西村さんの「ポコポコイタリア-ノ」を読んで、思わず吹き出してしまうと共に、
小生が初めてイタリアの土を踏んだときのことを想起しました。
 
 もう30年も前の昔、業務出張でミラノ空港に着いたときのこと。飛行機は無事に
着いたのですが、スーツケースがなかなか出てこず、たまりかねて荷物遺失係に届け
る事態となりました。そのときの係官が「オット、チンコ、チンコ、デチョット」
(小生にはそう聞こえました)などと大きな声を上げながら書類に記入していました
ので一瞬ドキッとした覚えがあります。結局、小生のスーツケースは手違いでロンド
ンまで行ってしまい、その日は手ぶらでホテルに宿泊するハメとなりました。
 
 当時、とっさの一言はもとより、普段の会話もできませんでしたが、イタリア語と
いえば小生にも思い出があるのです。
 
 時は、さらに15年ほど遡った昭和32年、4回生になって古川研に配属され、初
めての雑誌会に、まったく若気の至りというか、盲蛇に怖じずというか、笛野先生
(のちに阪大基礎工)にそそのかされてイタリア語の文献に取り組んだのです。題名
は忘れましたが、G.NATTA(のちにノーベル賞)らの有機アルミ/塩化チタン触媒に
よるオレフィン重合だったと思います。西村さんもご指摘のように、当時は伊日辞典
もありませんでしたので、百万辺の古本屋で伊英辞典を見つけ、「イタリア語四週間」
でにわか勉強しながら必死で文献を翻訳し、何とか雑誌会をクリアーしました。いやー
、冷や汗ものでした。
 
 しかし悲しいかな、先見の明なく、それ以来イタリア語の勉強は止めてしまいまし
た。ずっと続けていれば、先日のイタリア旅行ももっと楽しかったに違いありません。
では、チャオ!          
                                伊藤 一男