2004.11.1

西 村 三千男 記

R&Dの語源〜その2

 

 前回示したR&Dの語源の出典本:

 

Science and Corporate Strategy   Du Pont R & D, 1902―1980」

(Cambridge University Press, 1988)

 

には、「ネオプレンとナイロンの開発物語」が多数の文献、史実に基づいて詳述されて

いる。ネオプレン関連なら何でも知っておきたい私がこの本に出会ったのは、出版され

た1988年から10年以上も経過した2001年のこと。電化クロロプレンの開発に

共に携わってきた仲間が、三枝武夫先生の或る総説の引用文献の中にこの本を見つけた

のであった。私はその時既に会社の現役を引退して顧問生活に入っていた。

 

同書は:「20世紀に於ける合衆国の経済史と経済政策の研究」

 

と題する叢書の中の1冊である。表紙見開きページに叢書全体の構成が示されている。

出典本以外の本の書名だけを列記する。

 

   「Crisis in the making: the political economy of New York State since 1945」

 「Drastic measures: a history of wage and price controls in the United States」

Europe, America, and the wider World: essays on the economic history of

 Western capitalism」

Energy policy in America since 1945: a study of business-government relations」

The state and the unions : labor relations, law, and the organized labor

movement in America, 1880―1960」

The making of American industrial research: science and business at GE and Bell,

 1876―1926」

RCA and the Video Disc: the business of research」

The Great Depression: delayed recovery and economic change in America,

 1929―1939」

The Marshall Plan: America, Britain, and the reconstruction of Western Europe,

 1947―1952」

 

ご覧の通り、これは技術系、自然科学系の叢書ではない。各冊の表題は「合衆国に

おける賃金と物価の統制史」、「大恐慌」、「マーシャルプラン」の様な種類の中に

Du Pont R & D, 1902―1980」、「Science and Business at GE and Bell」、「RCA

 and the Video Disc」等の科学技術史的なものが混在している。

 

私にとってのこの本のハイライト「ネオプレンと(ナイロンと) W. Carothers

は次回に。

 

(以下次回)