2004.7.28

西 村 三千男 記

ソイルセラミックスとは?

 

「ソイルセラミックス」はおそらく石田秀輝さんの造語であろう。学術用語として認定

されてはいないだろうが石田さんが講演や著述で頻繁に解説されるのでインターネット

検索で容易にヒットする。カタカナで「ソイルセラミックス」をキーワードにするか、

INAXのホームページのビジネス・ウエブ(http://dds.inax.co.jp/soil/)にアクセスすれば

多彩な情報が得られる。

 

ソイルセラミックスの製造プロセスは成分と粒度を整えた原料を混合、成型するところ

までは既存のセラミックスとほぼ同じである。決定的な違いはその後「焼成」ではなく

オートクレーブで低温、高圧で「水熱合成」する点である。ヒントは地球内部のマグマ

から得たそうである。

 

出来た製品は「表面は土の質感を有し、多孔性のため空中の湿気を吸収、放散して調湿

作用があり、ホルマリンのような有害物を吸蔵する」などの特徴を持つ。住宅の内装材

に使うと「夏涼しく、冬暖かい」のでエアコンの負荷が減る効果も期待出来る。

 

関連した技術に、日本古来の土蔵の壁の調湿、温調機能をそのミクロ構造とミクロ機能

から解明し、それを薄いタイルに凝縮実現した「エコカラット」もある。日本古来の土

間の「たたき」から学んだ「ソイルバーン工法」もある。これをアンコールワットの経

蔵修復に活用することになりINAXが現地指導した。

 

                                 以上