中国世界遺産の旅(4) 峨眉山         6月18日  伊藤一男
 
 今回の旅の主目的の一つは、やはり峨眉山です。ここは、中国四大仏教聖地
の一つに数えられる普賢菩薩の霊場です。最高峰は3099mで、山々が起伏しながら
折り重なる姿が美人の眉のように見えることからこの名前が付けられたといいます。
その美しさは古くから天下の秀麗とたたえられ、李白はじめ多くの詩に愛され
てきました。
 峨眉山は実に雄大で懐も広く、麓から中腹、頂上にかけて多くの寺廟があります。
漢代から晋代にかけては道教の寺廟が多く建てられましたが、仏教の隆盛に伴って
唐代からは仏教寺院が立ち並び、16世紀に仏教の聖地と呼ばれるようになりま
した。最盛期には山中の寺廟は150を越え、僧侶の数は数千に及んだといいます。
 
 頂上までは、麓からくねくねと曲がる坂道をバスに揺られて2400mの地点まで行
き、最後はロープウェイで一気に3065mの頂上駅に登り詰めます。
 
 頂上付近は台地になっており(写真)、標高3077mのところにも立派なお寺があ
ります(写真)。古くは漢代に建てられたといいますが、現在の建物は明代のもの
だそうです。今でなら車もロープウェイもありますが、昔の人はこんな高いところ
まで、どのように建築資材を運び、どうやってこんな立派な寺廟を建てたのでしょ
うね。
 
 頂上からは運がよければ仏光(ブロッケン現象、つまり自分の影が向い側の
雲に映り、そのまわりに虹のような輪ができる)が見られるかも、と期待しました
が、それは叶いませんでした。
 
以下、次号。