2005.9.25

西 村 三千男 記

連載「ドイツ化学史の旅のこぼれ話」

第14回 クレジットカードの安全性に盲点あり

クレジットカードを巡る情報流出や犯罪が国内外で緊急、重要なイシューとなっている。

以前から気懸かりとなっていたカードの安全性の盲点について、今回の旅で自らテスト確認

したのでご紹介しよう。

 カード犯罪の被害は、カード所有者が注意事項を守り、被害発生時に適切に申告すれば、

被害実額は保険でカーバーされる。即ち、カード所有者の負担とはならない(この点、銀行

のキャッシュカードより進んでいる)。守るべき注意事項は、繰り返しカード会社からPR

されている。

 皆さんも同様かも知れないが、私はクレジットカードのキャッシング機能を停止するよう

手続きしている。カードにキャッシング機能停止の制度があることをカード会社はPRして

いない。実はカード会社にとってキャッシングの手数料+利息は有力な収益源であるから、

むしろそれを奨励する姿勢である。当方はキャッシング機能を使用する気が全く無いので、

これは自分には不必要な機能であるとして停止手続きしているのである。

 さて、ここでご紹介したい盲点とは海外でのキャッシング機能は申出ても停止することが

出来ないということである。そのルールが無いのだそうだ。私が所持するダイナースクラブ

カードもマスターカードも同様である。今回のドイツ旅行でこれ等のカードでキャッシング

が可能か否かをトライして、暗証番号は要求されるけれど、どちらのカードも難なくキャッ

シング出来ることを確認した。若しカード情報が不正流出していて、それを悪用されれば、

通帳残高に関係なくキャッシュを無制限に引出されるリスクが潜在しているのだ。

 もう一つの盲点も見つけた。上記に較べれば小さなリスクである。イタリア国鉄駅の乗車

券自動販売機にカード支払専用(キャッシュを受け付けない)の機種があった。カードを差

し込むだけで暗証番号は要求されなかった。日本のデパ地下で食料品を購入する場合と同じ

ことかな。

 盲点を紹介する主題と離れるが、クレジットカード犯罪被害を回避する上で最大の心配事

はインターネットにカード番号等の個人情報を打ち込むことである。取引の相手やエージェ

ントから個人情報が不正に流出して闇マーケットで売買されていると言われている。ならば

インターネットにカード番号、有効期限などの大切な個人情報を打ち込まないことが肝要で

ある。

 それ故に、私はネットショッピングを原則として利用しない。国内航空券はネットで手配

すると数パーセントのネット割引があるので利用するが、その支払いは安直なカードでなく

コンビニ支払い(振り込み手数料はゼロ)に依る。一方、国際線航空券は通常は全日空SF

Cデスクで手配し、全日空SFCカードで決済するので不安は無い。カード番号と有効期限

の打込みをどうしても回避できないのは海外のホテル予約である。なるべく旅行エージェン

トの仲介を排除するために、インターネットでホテルと直接契約するのであるが、ギャラン

ティには例外なくカード番号と有効期限を入力するように要求される。データはセキュリテ

ィのために暗号処理されてはいるけれど、いつも不安を抱いている。

海外ホテル予約にもっと安全、安心な方法を誰方かご存知ならご教示下さい。

(以下次回)