2005.12.

西 村 三千男 記

連載「ドイツ化学史の旅のこぼれ話」

 

第18回 免税ショッピング〜その1 (Tax Refund)

 

ヨーロッパは消費税(または付加価値税)の税率が日本や北米に比べて高い。EUの中で

税率が比較的低いのはドイツの付加価値税(MWS) の16%であるが、先般成立したメルケル

連立政権はそれを19%へ引上げる方向である。一方で、税率の高い方は北欧各国の25%

位まである。私の好きなイタリアの標準税率は20%、オランダは19%である。

 

EUなど海外でお買い物をした場合、税金の還付 (Tax Refund) を受けるのは今や常識と

なっている。旅行者が買い物をして、その商品をその域内で使用、消費せずに域外へ持ち出

す場合には、申告すれば免税となり、支払った税金の相当部分が還付される仕組みとなって

いる。これはEUに限らず、日本でも、その他の諸国でも大同小異である。多分、複雑な規

則で算出されるのであろうが、還付額は支払った税額が多いほど当然多くなる。経験的に大

雑把に言うと、還付額は税率が低いドイツでは支払合計額の約9%、オランダ、イタリアで

は約12%である。お買い物をした全部の合計金額にもよるが、手続きが面倒だからと免税

の権利をみすみす放棄したりせずに、煩瑣な手続に取り組む価値がある。

 

(以下次回)