2005.12

西 村 三千男 記

連載「ドイツ化学史の旅のこぼれ話」

 

第19回 免税ショッピング〜その2(フランクフルト空港の場合)

 

今回の旅の Tax Refund は全日空の帰国便に搭乗するフランクフルト空港で手続きする

こととなった。フランクフルトで手続きするのは久し振り、多分5年振りであった。その

手続き手順が、同空港での従来の体験とも、ドイツの他の空港とも異なっていた。

 

 2003年も、2004年もヨーロッパ旅行に出かけて、帰国時にはデュッセルドルフ

空港で Tax Refund を受けた。この場合、スーツケース等の手荷物をチェックインする直

前に、先ず税関で免税品の持ち出し証明にサインを貰い、次にフライトのチェックインカ

ウンターでスーツケースを成田へスルーでチェックインする手順だった。

 

ところが、今回のフランクフルト空港の場合は、先ずチェックインカウンターでフライ

トのチェックイン手続きを済ませた上で、スーツケース等のチェックイン荷物をこちらへ

戻してくれた。それ等を税関へ持参、提示して Tax Refund の手続きをするのである。税

関は通関手続き後のチェックイン荷物の全てを引き取ってしまい、税関がそれ等を航空会

社に引渡す手順であった。

 

Tax Refund の税関検査は、免税品が国外へ持出されることの確認である。上記した昨

年までのデュッセルドルフ空港の手順では、通関後に免税品が国内へ不正に還流する懸念

がある。今回のフランクフルト空港の手順なら、通関後の免税品が手許へ戻らないので、

不正還流による脱税を防げる。

 

 どちらのケースでも、税関で通関確認のサインされた免税申請書を、Tax Refund 会社

の窓口に提出すれば直ぐにキャッシュバックしてくれる。提出窓口は税関の近傍に設置さ

れている。Tax Refund は幾つかの会社が請け負っていて、一部の会社では税関でサイン

された免税申請書をアイルランドの本社へ郵送することになる。この場合も、専用ポスト

は税関の近傍にあり、帰国数ヶ月後に免税額が自分の指定したクレジットカード口座に振

り込まれる。私は、窓口還付分のキャッシュはユーロで受け取り、次回の旅行用に保管し

ている。カード口座に振り込まれる分は日本円を指定している。

 

                                (以下次回)