2005.24

西 村 三千男 記

連載「ドイツ化学史の旅のこぼれ話」

 

 楽しかった旅は終わった。これから皆さんの旅行記、旅のアルバムなどが続々とHPを

飾ることになるだろう。それらを通じて、旅に参加した人は旅の余韻を楽しみ、残念なが

ら不参加だった人も楽しみの幾分かを感じ取れるだろう。

 

 この旅の本筋の旅行記は各位にお任せして、小生は幾つかの「こぼれ話」を拾って連載

させて頂く。

 

第1回 名幹事

 

旅は大成功であり、旅の目的は200%達成された。その陰には名幹事2人がいた。

 

ギーセンのリービッヒ博物館へ向かうバスの車中で、誰かに促されて伊藤一男さんがマ

イクを持ち、夫人たちを含む参加者に予備知識を与えてくれた。今回の旅のエッセンス、

アイソマーズのこと、リービッヒのこと、その周辺のウェーラーやブンゼンのこと等を実

に手際よく、平易に解説された。

 

 リービッヒ博物館に到着して館長のラクア先生の講義を聞いて驚いた。随所で、先程バ

スの車中で伊藤さんが話された内容と殆んど同じことを英語で話されていた。当然、判り

易いのであった。伊藤さんも「ラクア先生がオレの真似をしている」と苦笑されていた。

このことは、伊藤さんが2年がかりで要約、準備された内容がまことに的確であったこと

を意味している。それをHP上で事前に、またバスの中で直前に皆に実に上手く伝達して

くれたのでした。

 

 もう1人の幹事、藤牧さんには随分負担をかけてしまった。ドイツ通で、ドイツ語達者

で、面倒見上手で、まるでツアーの添乗員のように何から何までお世話をかけた。事前に

リービッヒ博物館へ予備往訪して、講義のレベルまで調整して貰ってあった。藤牧さんで

なければここまでは出来ない、藤牧さんだからこそ出来たのだと思う。これでは藤牧さん

ご自身は旅を楽しむどころではなかったかも知れない。

 

 皆でもう一度、2人の名幹事に感謝しよう。

 

(以下次回)