2005.7.1

西 村 三千男 記

連載「ドイツ化学史の旅のこぼれ話」

 

第3回 物理学研究所、Dekanat ?

 

6月7日夕刻ハイデルベルクに到着し、夕食までの時間を市内散策に出かけた。大勢いた

筈が途中で2人抜け、3人抜けして、武山さんと2人だけになった。

 

 テオドールホイス橋の辺りを歩いていて武山さんが回想される。「現役の頃、フランクフ

ルトで難しいビジネス交渉に当たっていた.オフタイムにハイデルベルクに来てみたが、交

渉の責任者として仕事のことが頭を離れず、やや上の空状態で街を歩いていて、偶然、ブン

ゼン像と出会った.また基礎物理学研究所も見かけた.」と。

 

ホテルで求めた市街地図を参照すると、Physikalische Institute が自分達の現在位置の

直ぐ傍に記されていた。その方向へ歩いて行くと、Physik. Inst. と Philosophenweg (哲学

の道)の標識とが二つ並んで出現した。物理学研究所のネームプレートには

 

[Universitat Heidelberg

Physikalisches Institut,

Dekanat fuer Physik und Astronome]

 

と書かれていた。[Dekanat] って何だ。「理論? 基礎? それとも素粒子?」。後で辞書

を調べたら、全部違っていた。「学部長室」と知った。

 

(以下次回)