2005.2.18

西 村 三千男 記

過熱する本格焼酎ブームと喜界島の黒糖酎

 

焼酎ブームが過熱している。一流とされる料亭やレストランにも本格焼酎を常備する

向きが多くなった。首都圏の斯かるお店が乙類焼酎の人気銘柄を買い漁っているようで

品薄から産地欠品も続出している。TV等で人気のある包丁人、シェフ、ソムリエ達が

自分の料理に焼酎が合うなどと持ち上げたりするのも大いに影響している。

 

 当HPの2002年号に武山文子さんが紹介された四万十栗焼酎「四万十ミステリア

ス・リザーブ」もネット検索するとヒットする。720 ml で4〜5,000円位に値

付けされているが、いつも品切れである。

 

去る2月15日の「NHKクローズアップ現代」で過熱する芋焼酎ブームを取り上げ

ていた。ブローカーが暗躍して、芋焼酎を正規ルートの特約店から巧みに買い占め、転

売を繰り返し、末端価格が出荷時の10倍にも高騰しているという。過般のバブル経済

の頃の「土地転がし」、「絵画転がし」を髣髴とさせる。このブームの煽りで鹿児島県

では休廃業していた芋焼酎の蔵元までも製造を再開している。

 

 新聞にも報道されたが、2004年には乙類焼酎だけで清酒の課税額を追い越した。

その前年に(甲類+乙類)合計で追い抜いたばかりである。盛衰の速度が極めて速い。

乙類焼酎が年率2ケタ%伸びるのに対し、清酒は年率2ケタ%減少しているのである。

国税庁のHP(www.nta.go.jpで確認出来る。

 

乙類焼酎ブームは当分冷めそうにもないけれど、盛者必衰、過熱したバブルは何時の

日か必ず崩壊するだろう。「ポスト本格焼酎は何か?」の議論がカマビスしい。「日経

Trendy」誌は「シングルモルトウィスキー」と「梅酒」を挙げている。どこかの業界の

マワシモノではないかと疑いたくもなる。

 

 親しく交際している(財)JFCCの主幹研究員M氏から奄美大島の喜界島産のザラ

目糖と黒糖酎を頂戴した。M夫人が喜界島ご出身で、ご実家からの到来ものをお裾分け

して頂いたようだ。ザラ目糖は家内が料理の味にも見た目にもツヤが出るからとお気に

入りとなった。黒糖酎は味がとてもマイルドで、ほのかに甘い香りもあり夫婦でフアン

となった。黒糖酎の原料は黒砂糖と米の混合である。カリブ特産のラム酒とは原料のサ

トウキビが共通している。黒糖酎は歴史的経緯から奄美群島にだけ製造認可されている

特産品だそうだ。頂戴した秘蔵酒は追加入手困難であるが、いつでも入手出来る黒糖酎

も2〜3銘柄ある。有難いことにこれ等も秘蔵銘柄と同様に美味芳香である。我が家の

常備酒となった。

 

                               以上