焼酎実験報告 4-3-2005   中村省一郎

 

焼酎を造るにはけっこう面倒な作業が要る。それでいて時々せがまれるので、簡単に作れる方法として、次のようなことを試みた。2月ころやったのだが書く暇がなかった。

 

焼酎は、いわば蒸留した日本酒であるから、市販の酒を蒸留器にかけたら出来てもおかしくない。そこで松竹梅の銘の入っている一升瓶を買ってきた。酒のアルコール分は12%くらいであり、焼酎は50%(少なくとも自家製は)とすると蒸留を始めてから2合半くらい取れたところでやめればよい。自家製の蒸留器は空冷であるから、コンロの電源を入れてから、数時間すれば出来上がる。

 

味見はもちろん蒸留酒が滴々落ち始めると同時にはじまる。たしかに今までの成功した焼酎と同じように、舌のうえでジンとくる。普通なら甘みはその後で来るのだが、この蒸留酒には化粧品のような香りが次にやってきて、それから甘みが来る。化粧品のような香りはどこから来るのだろう。器具の洗浄が悪いわけはない。もし悪いとしても、化粧品が混ざるわけはない。一瞬とはいえこの香りが感心できない。

 

結局解明しないままであるが、ひとつ思い当たることは、最近の酒は果実の香りのする酒がおおい。吟醸酒には意識的に果実の香りがするように、醸造させているという説明も多くある。また、吟醸酒ではないはずの酒にもこのような香りがわずかについているのである。それがどうやってつけてあるのかはよく分らないが、ある酒造会社がバニラをいれていたというのである。それが表示に書いてなかったために検挙されたという話は、西村さんの[高瀬斉氏のウソつき日本酒告発]で紹介されているwebsiteで読んだと思うが、この話と繋がってくるような気がしてならない。

 

やはり、満足の行く自家製焼酎は、麹つくりともろみ発酵を全部を自分でやらないと駄目のようである。

 

もう一つ実験をやったので書いてしまおう。酒の変わりにぶどう酒をつかえばブランデー、旨く行けばコニャックかも、と欲をはって3ガロンのワインを買い込んできた。一種類は安いワインで2ガロン、もう一種類は少し高いワイン1ガロンであった。

 

2ガロンのほうを最初に蒸留した。蒸留酒の味は、鼻をつまんでの試飲すれば、決して悪くない。ただ問題なのは亜硫酸ガスのような匂いが強く、瓶に入れておいても消えない。ワインは瓶詰めするときに亜硫酸ナトリウムだったか次亜硫酸ナトリウムだったか忘れたが、微生物のよる酸化を防ぐためにいれる。それからのガスが蒸留のときに真っ先に出てきたのだろう。どうすればこのガスを取り去れるのだろう。たれか分れば教えてください。

 

次の1ガロンは少し高いワインであったが、亜硫酸ガスの匂いがなかった。味も悪くないが、高いワインで苦労するよりは最初からブランデーを買ってきたほうが楽である。