2005.4.18

西 村 三千男 記

祢保希(ねぼけ)で出会える土佐の珍味

 

 アイソマーズの皆さん。「どろめ、のれそれ、チャンバラ貝」って何かお分かりですか?

いずれも武山さんの郷里、土佐の珍味です。味も名前も珍しいと思います。武山さんからは

西村の投稿がエクセーヌ、ナイロンなど武山さんの領空を侵犯していると指摘されています

が、今回は更に立入ることをご容赦願います。

 

司と祢保希(ねぼけ)

土佐料理「司」「祢保希」は同じチェーン店である。以前、町田に住んでいた頃は駅前の

デパートのレストラン階に「司」町田店があった。家族や友人、知人と、また研究所員達と

よく利用していたが、今はデパートの経営も形態も変わってしまい「司」はもう無い。都心

に移ってからは祢保希・銀座店を愛用している。1997年初頭、化学工業日報社主催のイ

ンド化学工業視察団の団長をつとめたが、その団の同窓会はここを会場に、毎年9月9日に

やると決めている。但し、ここは夕方の開店でランチタイムや土日祝日は営業していないの

が不便な場合もある。新宿、渋谷、赤坂にも夫々の店舗があるが、これらのエリアそのもの

へ行く機会が少ないので、そこの祢保希店を利用するのも稀である。昨秋、丸の内で新装な

った明治安田生命ビルB1に祢保希・丸の内店がオープンした。ここは土日祝日も休まず、

ランチタイムも開いている。

 

珍味

祢保希へ初めての友人を伴うと、お品書きの講釈からスタートする。

「どろめ」イワシの稚魚。鮮度が大切で、当日の朝空輸したものを使う。

「のれそれ」アナゴの稚魚。名前が格別に珍しい。

「チャンバラ貝」身の先端に剣のような突起を持った巻貝。

「カツオの銀つくり」刺身。砂擦り部分にワザと残した銀色の皮目が美しい。

「鯨さえずり」鯨のタン。

他に、「皿鉢料理」「カツオのたたき」「土佐ちくわ」「土佐天」「ジャコ天」

「つりウルメ丸干し」「清水サバ」「新たけのこの土佐煮」等々。

 

カツオのたたき

 随分前の話であるが土佐の高知を出張で2回訪問したことがある。その1回目の時、現地

で「カツオのたたき」に「スライス生にんにく」を添える食べ方を初めて学んだ。にんにく

を日常は苦手とする方であるが「これはうまい」と思った。

 

 帰路、真っ昼間のフライトで高知を発つことになったが、高知空港内のスタンド風食事処

(これも「司」だった?)に「スライスにんにく付きカツオのたたき」を見掛けた。「食べ

たいけれど、周囲の人に臭うから止そうか」と相棒と相談しているのを板前さんが聞きつけ

て「なあーに、食えばいいんだよ。食わない奴が臭いんだ」とけしかけられた。結局、お勧

めに乗ってしっかり食べて飲んだ。空路からJRへ乗り継ぎ、大阪経由で糸魚川から自宅へ

たどり着いた時にも未だ口臭フンプンであった。

 

皿鉢料理

 2回目の出張は団体で帝人・松山工場を見学した翌日、道後温泉から貸切バスで土佐観光

のコースであった。世間話が上手で愉快なガイドさんが道中いろいろ話す中で「皿鉢料理と

土佐流の結婚式」を面白おかしく解説してくれたのが印象に残った。曰く「皿鉢料理は3人

前を5人で食べても、またはその逆でも融通がきく.土佐流結婚式はお客の人数が多いのが

特徴である.ご近所の全員とか、新郎新婦の兄弟姉妹の同級生を全員とか、挙句は通り掛か

りの人まで呼込むことがある.料理は皿鉢料理中心だから伸縮自在である.箸、皿、グラス

や座布団は仕出屋が幾らでも揃える.お呼ばれする方も心得ていて、包むものは他国よりも

少なめである.土佐はよく飲む.土佐は住み易い.」と。

 

世間は広いようで狭かった話

「司」「祢保希」を愛用して随分長い年月が経つが、電気化学に同期入社した機械技術者

Nさんのお姉さんが「祢保希」チェーンのオーナーと結婚されていると知ったのはずっと後

の話であった。オーナーのお名前の「かずお」から店舗や会社に「加寿翁(かずお)」の名

前をつけていると聞いた。

 

                                  (おわり)