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西村 三千男 記

続々「ポコポコ・イタリアーノ」

 

第12話 海外のホテルをネット予約する(そのU)

 

 国内外のホテルをインターネットで予約する「手順」そのものは簡単である。定宿また

は以前宿泊したことのあるホテルならメールかHP経由で直接予約できる。問題は、適当

なホテルをインターネットで検索し、選定し、交渉して予約する場合である。

 

一例としてヴェネツィアのホテルを検索するケースを考える。グーグル等の検索エンジ

ンのキーワードに「ホテル ヴェニス」または「hotel venezia」と入力するだけでドッと

情報が集まってくる。ここからは経験で積み上げたスキルとカンが効いてくる。

 

5年くらい以前なら、この手法でホテルを検索すると、わりと容易にその都市の観光協

会や有力なホテルのホームページが上位にリストアップされてきた。ところが最近は様子

が様変わりしている。グーグルでもその他の検索エンジンでも商売気が露骨に出て、リス

ト上位にはどこかの旅行エージェントがズラリと並び、我も我もと割引予約のオッファー

を競ってくる。JTBなどの旅行エージェントを抜きにしてホテル予約するつもりが、ネ

ット上で海外の旅行エージェントの勧誘に乗るのでは何をしているのか判らなくなる。カ

ンをフルに働かせて、検索リストから旅行エージェントではなく、その都市の観光協会な

ど交渉相手を発見しなければならない。それが難しくなってきている。

 

  話はややこしくなるが、ホテルによっては自前のホームページを持っていても、そこで

は予約を受け付けないで、特定の旅行エージェントに予約手続きを代行させるポリシーの

ところもある。割り込みの旅行エージェントとホテル指定のエージェントとを見分ける眼

力も必要になる。

 

 以下に述べる異常な経験は極端なケースかも知れない。2004年の旅行準備中のこと

であった。その時は、インターネットで(英語ではなく)日本語を使って欧州のホテルを

検索していた。後で判ったことだが、対話の相手はフイジー島在住の(日本語を操る)旅

行エージェントであった。交渉の対話途中、こちらはOKのクリックをしていないのに、

一方的に予約成立を告げられてしまった。宿泊費の支払いは、出発前にカードから豪州ド

ルで引き落とされることになった。詐欺にはまったかと不安を抱いて旅に出たのであった

が、チェックインする時、そのホテルでは前払い料金に相応しいルームが適切に準備され

ており、結果として何も問題は起こらなかった。

 

インターネットで海外ホテルを予約する場合、通常はギャランティーのためクレジット

カード番号と有効期限を要求される。昨今の様にカード犯罪が頻発していると、たとえ暗

号化された所定のフォームであってもこれらのデータを入力するのは不安である。 

 

世情は年々歳々変化している。手作り個人旅行の海外ホテル予約も、手数料は払っても

国内の信頼できる旅行エージェントに頼むのがベターなのかな。

 

                            (以下次回)