20014

西 村 三千男 記

幻の準留学〜@Pirmasens

 

毎度の昔話である。

 

カイザースラウテルン市〜WCサッカー2006で、日本チームがオーストラリアに

逆転負けを喫した緒戦の開催地。東京都文京区が姉妹都市を契っているというけれど、

あまり有名ではない。今回、カイザースラウテルン市は何所にあるのかな・・・と地図

を開いて確認された人もいるだろう。そして、それがフランス国境に近いこと、ハイデ

ルベルクやマンハイムとも遠くない位置関係にあることにも気付かれたであろう。とこ

ろで、地図上のその直ぐ下に(南方)さらに小さな都市、ピルマゼンス市 (Pirmasens)

がある。

 

 約40年前、私がデュッセルドルフに駐在していた頃、このピルマゼンス市は革靴と

皮革用接着剤の特産地であった。D社とかH社とか皮革用接着剤の大手メーカーが4社

くらい集中していた。公立の接着剤技術研究所も立地していた。度々、この地を訪ねた

が、カイザースラウテルンは毎回の通過地点であった。1968年、駐在員任期を終了

する西村を、約1年間延長して、その接着剤技研に準留学させようと社内的に一旦合意

されていた。ところが、西村にとっては名誉な理由付けでその件はキャンセルされた。

経緯は、いくらでも詳述出来るけれど、ここで皆さんにご紹介するには価しない。準留

学の“準”はアカデミックでないという意味の西村の造語であった。

 

                         (おわり