2007.12.14

西村 三千男 記

連載「ドイツ化学史の旅・パート2のこぼれ話」

 

第6回 「さらば同族職場」・・・全日空客室乗務員の場合

 

今回の旅の往路は、都合により仲間より1週間先発した。9月11日の全日空NH201

便(成田/ロンドン)であった。わざわざロンドン経由にしたのはビジネスクラスへアップ

グレードするだけのためであった。

 この日我々の世話をしてくれた客室乗務員は外国人男性であった。日本語で敬語や丁寧語

を上手に話していた。30才代と見受けた。後刻「何か不都合はございませんか?」とご用

聞きに来た日本人女性チーフに「どこの国の人?どんな趣旨、目的?」と尋ねた。「今日は

イタリア人とフランス人ですが、いろいろの国の人が採用されています.外国人乗客が増え

てきて、日本人乗務員ではランゲージバリアで伝わらない微妙なニュアンスをネーティブで

聞き取ってもらうのが目的です.」との説明を受けた。「本当かな.実は人件費の節減が目

的ではないのかな.」と、その瞬間思った。

 

先週12月3日から日経朝刊に、「働くニホン」「第2部・さらば同族職場」というタイ

トルのコラムが5回連載された。その第1回目の冒頭に全日空の客室乗務員のケースが採り

上げられていた。

それを要約すると「正規社員に混じって契約社員、パート、外国人、月8日だけ勤務する

元客室乗務経験者のパート等々、正規の社員は今や20%である.処遇もまちまちである.

その昔、航空会社の客室乗務員が花形職場であった頃は、生え抜き正社員で一色に染まった

「同族職場」であったが、現在は「モザイク模様」になってしまった.」となる。

 全日空は2007年2月に、米国のエア・トランスポート・ワールド誌で「エアライン・

オブ・ザ・イヤー2007」に選ばれた。その選定理由は品質向上、財務体質改善、コスト

改造であった。聖域なきコスト改造には上述した客室乗務員の「さらば同族職場」も大きく

寄与したことだろう。

 

(以下次回)