2007.3.15

西村 三千男 記

中村さんの「自然発酵二話」を読んで〜その3

 

前回の拙文にHP編集の中村さんから疑問符が投げかけられました。高田亮平先生の講義

に「食品化学」があったのは憶えているけれど「発酵工学(発酵化学)」はあったかなぁと。

 

ご指摘通り、その表現は不正確でした。正しくは「工業化学概論」でしたが、大多数は京

大工化の同窓ではない電化の研究所員に分かり易くワザと言い換えたのです。

 

50年も前のことで記憶は怪しいのですが、「工業化学概論」は工化系の各教室合同の講

義でした。同名の教科書が上中下3巻に分かれていました。上巻(無機)を沢井先生、岡田

先生が、中巻(有機)を小田先生、高田先生、宍戸先生が、下巻(高分子)を堀尾先生、桜

田先生、古川先生が分担されました。教科書の内容が古かったこともあり、各先生は教科書

から離れた講義をされ、脱線も多かったようです。

 

 今では本筋の講義は殆んど全て忘却して、脱線部分ばかりが思い出されます。前回述べた

「ブルガリア〜メチニコフ〜ラクトバチルス・ブルガリカス」は高田先生が少し脱線された

部分だったのでしょう。その他にすぐに思い出す脱線としては「サルモネラ菌中毒〜浜松大

福餅事件」や「ブナのカンナ屑で食酢を醸造する」話などがありました。

 

                                (おわり)

余聞録:

 宍戸先生の脱線も面白かった。私の挙げる最高傑作は「天麩羅〜天婦羅」です。

 天麩羅:麩は粉、羅は薄い衣(コロモ)、天は揚げる

天婦羅:婦人が薄衣(ウスギヌ)を着て(足を)上げる