西村さんの「再生医療のこぼれ話」にコメント

武山高之(2008.8.5

その1~その6を面白く読ませて頂きました。

世間は狭いもの。いろいろ最近私が関係した話も出てきました。

 

その2とその4:

「裁かれた豊胸術」のA大学・医学部B教授に、人工血管の共同開発中止の不義理をした課題は次の通りでした。

人工スエードに使うポリエステル極細繊維と通常のポリエステルの二重織の人工血管を開発しておりました。手術の時の漏血が少なく、かつほつれがない優れたものでした。さらに、細胞親和性がよいというおまけもありました。会社方針で開発をストップしました。

 それから15年経った今年の4月、A教授の退官パーティーへの招待があり、参加しました。残念に思った昔を語りながら、少しは肩の荷が下りた感じがしました。

 その席には、その4に登場する中林先生、赤堀先生も出席され、親しく話し合いました。

 

その3:

 人工透析器フィルトライザーの開発でお世話になった伊藤昌壽先輩の話で、18年前を思い出しました。当時、私たちはPMMAでβ2 ‐ミクログロブリン除去所透析膜を開発し、関係学会の話題になっていました。

 そこで、ヨーロッパに販路を広げようとして、ウイーンでのヨーロッパ血液透析学会でサテライトシンポジウムを開くことになりました。場所はハプスブルグの宮殿。その時、伊藤先輩に来ていただき、ご挨拶をして頂きました。

酒樽を日本から持ち込み、鏡開きをすることにしていましたが、やり方を知っている者が現地におらず、至急日本に問い合わせたことを思い出します。

あらかじめ、バールで蓋を開けておいて、それを木槌で軽く叩くのですね。

 

その6:

 最近,iPS関係の本や文献が増えてきました。紹介します。

一般向け解説書

山中伸弥、畑中正一「iPS細胞ができた」集英社

田中幹人「iPS細胞 ヒトはどこまで再生できるか?」日本実業出版社

 

化学と関係した専門書

再生医学基礎シリーズ4

赤堀敏宏「再生医療のためのバイオエンジニアリング」

再生医学基礎シリーズ5

田畑泰彦「再生医学のためのバイオマテリアル」