英語の誤りの説明        中村省一郎 (6-9-08)

 

 

末摘花Suetsumuhana

Shining Genji is asking some lady to be able to meet Princess

 

to be able to meet Princes の主語はsome ladyであるから、この英語の文章は、「ある婦人に向かって源氏は、末摘花姫に会えるようになりなさいと言っている」 という意味になり、読むほうはsome lady to be able to meetというからには、どんな資格か条件がないとこの婦人はPrincessに会えないのだろうか、と考えてしまう。本当は、源氏が「わしは、末摘花をぜひ口説いてみたくなったのじゃが、手配をしてはくれまいか」と宮殿の中の高位の女官に頼み、女官は「殿はまた新しい若い女にお手をおだしになるおつもり」と内心では思っても「承知いたしました」と頭をさげているところなのである。しかし、文法的な間違いのために、そのような情景がぜんぜん伝わらない。meet Princesで終わっているが、ほかのところで見るとPrincess Suetsumuhanaになっている。Suetsumuhanaを書き忘れたのである。実際meet Princessと書くと、Princessは平安京には一人しかいなかったことになる。

 

 

花宴

Shining Genji meets some young lady  Oborozukiyo after

cherry blossom ceremony at ‘Kokiden’ (‘Koki’ palace)

 

some young lady”“a young lady”とすべき。meetは初めて会って挨拶をする意味だが、この絵は「でくわした」場面で、meetでは通じない。cherry blossom ceremonyの前にはtheが必要。(meet withなら会って話または会談をする意味になる。)

 

 

初音Hatsune

Shining Genji suggests Princes ‘Akashi’ to reply her mother’s gift ‘Goyo

pine tree and ‘Waka’ letter in new year

 

replyの次にくる目的語は人でなければならない。reply her mother’s giftという言い方はないのである。もしher mother’s giftを書くならreply のすぐあとにtoforがなければ英語として間違いである。

 

最後に

以上のような細かいことはどうでもよいかもしれない。しかし、英語を読むのは、日常英語で暮らしている人たちで、その人たちがばかにしてしまうような書き方では、せっかくの源氏物語の面白さや、また石山寺秘蔵の絵を印刷した意味が伝わらず、残念なことである。