2008.2.6

西村 三千男 記

再編「ポコポコ・イタリアーノ」

 

第12話 サワさんが紹介する〜「イタリアワインの王様と女王様」

 

 前回に続いて、サワさんがTVイタリア語のテキストに連載しているコラム「サワと一

緒に、サルーテ」から。

 

数あるイタリアワインの中から「王様」としては「バローロ Barolo」を紹介している。

このワインは今では日本でもかなりポピュラーになっている。お値段は前回の「ブルネッ

ロ・ディ・モンタルチーノ」よりはやや安価で、ザクッと云えば5千円以上である。

 

 この「バローロ」では微苦笑ものの思い出がある。数年前のこと、未だ独身の次男が来

宅しての自宅の夕食卓に「バローロ」を奮発した。親子3人で2杯目くらいのタイミング

で誰かが「このワイン少々変な味だ.色も少しダークだ.変質しているかも.」と言い出

して、皆が同意した。夕食の途中であったが、購入したリカーショップへ飲みかけのボト

ルを持ち込んだ。お店のご主人と夫人も試飲してみて「そんな気もするけれど、自信が無

い.現品を問屋さんへ送って判断して貰いましょう.」と言うことになった。2〜3週間

経過した頃、輸入販売元のメルシャン社からセールスマンが来訪した。「商品研究所で品

質チェックしたけれど、異常は認められなかった.しかし、この度はご迷惑をお掛けして

お詫びします.」と云って、代品として同じ「バローロ」1本と、お詫びのシルシだと云

って紅白のイタリアワイン1セットを置いて行った。想定外の大騒ぎになってしまい「悪

かったな」という反省と、「品質に異常が無くて、ここまで手厚い対応をするかな?異常

なしは本当かな?」という疑問とが交錯した。

 

 バローロはイタリア北西部のピエモンテ州(州都はトリノ)で生まれる。原料はこの地

方特有の黒ブドウで、ワインの色も本来的に濃いルビー色とされている。ブドウの品種名

やワインの特徴をサワさんは詳しく述べているが、ここでは深入りしないでおく。

 

一方、イタリアワイン「女王様」には「バルバレスコ Barbaresco」が挙げられている。

この名前も今や「バローロ」と並んでポピュラーになっている。何と「バローロ」と「バ

ルバレスコ」とは、ピエモンテ州の或る地方(ランゲ地方)で、同じ品種のブドウから生

まれていると言う。或る川(ポー川の支流、タナロ川)の右岸からは「バローロ」、左岸

からは「バルバレスコ」が産出されるそうだ。それを私は知らなかった。

 

(以下次回)