あとあじの悪いへんな日本語       中村省一郎   7-4-08

http://isomers.ismr.us/isomers2008/kanaLIFE.htm

 

英語の単語を片仮名で書き日本語に混ぜるのが大流行であるが、こういう日本語の使い方を誰も指導しないし注意する人がいない。日本語の書き方を指導するのが国語の先生の使命であると思うが、「英語は国語の先生の専門外であって片仮名で書く英語のはあずかり知らぬことである」と、現役の国語の先生に言われたことがある。かといって、それなら片仮名で書いても英語なのだから、その使い方に関して指導すべきなのは英語の先生かというば、英語の先生たちも「片仮名で書かれた英語は自分達の預かり知らぬところ」と言うであろう。どちら側の先生達も指導をこばむその間隙で、片仮名英語がどんどん混ぜられ、変な日本語の表現が増大している。

 

その一例として、昨日のテレビ番組の「こだわりのライフ、ヨーロッパ」という題名がある。ここでのライフとはどういう意味なのであろうか。このように書くと、この人はライフの意味を知らないのではないかと思われるかも知れないのでことわっておきたい。私は、語学の専門家ではないが、英語で書かれたレポートや論文の内容のみならず細かい表現に関しても指導しなければならない立場の職業に長年ついてきた。だからライフの意味を知らないというそしりは該当しないことを指摘しておきたい。

 

辞書で引くとお分かりのように、Lifeはその言葉の使い方によって一生、生活、生命、生きた姿、などの異なった意味になる。だから「こだわりのライフ」というのは、それだけでは意味のわからない表現であって、この題名を書いた人がライフを日本語に書き直してくれなければ分からないのである。

 

もしライフがすでに英語ではなく日本語になっていて、日本語として理解せよといわれるかもしれない。それなら「こだわりのライフ」は国語の先生に責任をもって説明していただける表現なのであろうか。

 

意味が分からない拙い表現をみると気分が悪くなるし、また題名の書き方さえ知らないような人たちの作った番組は見たくもない気持ちになる。

 

米国コロンバス市在住

 

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