2008.12.17

西村 三千男 記

 

再生医療のこぼれ話(武山さんの尻馬に乗って)〜番外編・その2

 

再生医療の医理工連携(東京女子医大と早稲田理工学部の場合)

 

去る12月12日、東京女子医科大学の岡野光夫教授の講演を聴いた。

 

氏は今年(2008年)設立された「先端生命医科学研究所・TWIns」の所長でも

ある。「TWIns」は東京女子医大と早稲田大学との医理工連携の研究コンソーシアム

で双子型のビルディングに「先端生命医科学研究所・東京女子医大」と「先端生命医科学

研究所・早稲田大学」とが併設されている。

 

講演の中で岡野先生は「これまで40年間にわたり共同研究してきた実績がある.ハコ

物が出来たから研究が始まるわけではない.」と強調されていた。また「米国やドイツに

較べて、日本がこの分野で著しく立ち遅れている.ペースメーカーを例に考えよう、医学

とエレクトロニクスの融合の産物であり、日本には要素技術があるのに、日本製は存在せ

ず、全量を輸入に頼っている.縦割り行政、制度の壁、治験リスクを恐れる医学者、治験

をモルモットと捉える患者、リスクをとらない産業界・・・この現実を国民的に直視して

欲しい.ドイツでは、医工連携の目的のためにハノーバー工科大学やアーヘン工科大学に

付属病院が付置された.」とも述べられた。

 

「先端生命医科学研究所・TWIns」はネット検索で容易に情報が得られる。そこに

は、再生医療の本格化に重要なテーマの一つである「細胞シート工学」の研究センター、

CSTEC(Cell Sheet Tissue Engineering Center)が存在している。岡野先生のグループの

大和雅之准教授がリーダーである。約2年前(2006年10月)に(社)電気化学会で

招待講演を聴いたが、難解でまるで理解できなかった。

 

(おわり)