2009.12.22修正

西村 三千男 記

 

伊藤一男さんがアイソマーズ通信に連載中の「洛禎OB会」参照。

その会で伊藤さんが我々の「ドイツ化学史の旅」を短くプレゼンテーションされた

ところ、その話題が鶴田先生から化学史学会副会長、日大教授・古川安先生に伝わり、

先方から我々旅仲間へ面談のご提案を頂いた。

鶴田先生のご斡旋で2009.12.21に鶴田、古川両先生と面談した(旅のメ

ンバー:伊藤、武山、藤牧、西村@新横浜プリンスホテル、マーブルテラス)。面談

で得た情報で先般の古川先生の業績リストを修正した。

 

化学史学会副会長 古川安 先生(日大教授)業績リスト(修正版)

l                 略歴

1948.3月 静岡県生れ

        横浜市内の高校卒

1971    東工大(理工学部・化学工学科・岡崎光雄研)学部卒

        帝人に入社、染色関係の研究に携わる(6年間在社)

1983    オクラホマ大科学史学科大学院(博士課程)修了

1983    同大 Ph.D.

1984    横浜国立大(非常勤)講師

1985    横浜商科大(商学部)助教授

1988    東京電機大(工学部)助教授

2005〜   日大(生物資源科学部)教授

                  化学史学会副会長

 

l                 学位論文

Staudinger, Carothers, and the Emergence of Macromolecular Chemistry

(オクラホマ大学、c1983)              ・・・・@

l                 Inventing Polymer Science: Staudinger, Carothers, and the Emergence of

Macromolecular Chemistry                    ・・・・A

(Philadelphia: University of Pennsylvania Press, c1998)

l                 同書を対象に 第1回化学史学会賞(2005年の学会総会で受賞講演)

l                 科学史研究 Vol.32  No.2  p.133 (2005)

上記の受賞講演の予稿「高分子化学史とともに」              ・・・・B

l                 科学史研究 Vol.35  No.2  p.115

化学史学会年会の一般講演予稿「喜多源逸と福井謙一〜工業化学から量子化学へ〜」

l                 科学史研究 Vol.36  No.2  p.111

化学史学会年会の一般講演予稿 「喜多源逸と京都学派の学風の形成」

l                 「科学の社会史:ルネサンスから20世紀まで」(南窓社、1989)     ・・・・C

l                 その他、翻訳、共訳の書籍、海外学会出席報告などの文献多数

(12月22日の面談時に下の文献2件を古川先生から頂いた)

l                 化学と教育 55巻6号p.2742772007年)「カローザースとナイロン〜伝説再考」

l                 湘南科学史懇話会通信 6号 p.1~172001年)「高分子化学の歴史」

 

注記)

1.  上記の @ A Cは東大教養部図書館(駒場)に著者寄贈により蔵書されている

2.  その内 @ はオクラホマ大学蔵のマイクロフィルムから印刷されたもの。

  不鮮明で読みにくい。

3.  上記の C にはリービッヒと師ゲイリュサックの物語が、山岡先生とは別の角度

から記述されている。

4.            上記の A には高分子化学史、ナイロンの発明、ネオプレンの発明が詳述されていて、

西村がアイソマーズ通信2005年号に紹介した「RDの語源」の書物

D. A. Hounshell & J. K. Smith, Jr.

“ Science and Corporate Strategy   Du Pont R & D, 19021980 

(Cambridge University Press, 1988)

の記載と重なって興味深い。

5.            学位論文からStaudingerに傾注。全ての著作でStaudingerに力点がおかれている。

6.        上記の B によれば、留学から帰国後、Staudinger研究のために、フライブルク、

ベルリン、ミュンヘン、スイスを再三にわたり訪問している。

7.        特筆すべきは、フライブルクの養老院にStaudinger未亡人を訪ねて、3回インタ

ヴューしていること。

追記)

8.            鶴田先生は上記の A を賞賛されていた。

9.            上記の A は絶版となる寸前である。

10.     上記の C は現在も大学の教科書に採用されている。

11.     鶴田先生のご紹介「古川先生は喜多源逸先生の業績研究家でもある。

京都学派の人達と喜多源逸伝記の取り纏め作業をされている」

 

(西村にとって)面白い読み物

l                 科学と実験 1983年「巨大分子からナイロン発見へ〜科学者カローザスの軌跡」

8月号 p.1418  「若き日のカローザス」

9月号 p.4649  「デュポンの貴公子」

10月号 p.3438 「巨大分子の世界」

11月号 p.5558 「人工の糸」

12月号 p.2832 「栄光の陰で」