米国での韓国製自動車の売れ行き

 

韓国の現代自動車とその姉妹会社である紀亜自動車の品質向上と、米国での業績向上はすさまじい。

 

2009年、アメリカ自動車会社の売れ行きの落ち込みはひどく、GM、クライスラーなど30~40%の減少に悩まされているが、韓国製自動車売の8月の売れ行きは前年度の50%(現代)~60%(紀亜)増しになった。そして韓国製自動車のマーケットシェアは、落ち込んで行くクライスラーの7%を越して8%。

 

このように急に韓国製自動車の売れ行が上がりだした理由は、品質がよくなったこと、保障などのサービスが格段によいこと、値段が10~15%安いこと、さらに、韓国製自動車は小型に力を入れていることであろう。

 

最近韓国製自動車を買った人の調査では、フォードからの切り替え30%、GMからの切り替え7%、クライスラーからの切り替え23%、トヨタからの切り替え4%となっている。別の調査では、この次の車に韓国製を買っても良いと考えている人の割合は30%と高い。

 

確かに、近所や知人で韓国製自動車を乗り出した人がおおい。私の経験は限られているが、5年ほど前レンタカーをしたとき、レンタカー社全体が韓国製だけで、ソナタを使ったことがある。この韓国製自動車の中型車の乗り心地が大型車のように滑らかなのに驚いて、認識を新たにした。

 

以前は、韓国自動車は形が悪く品質も劣るというイメージがあったが、現在はそのようなイメージを完全に払拭したと言われている。

 

その他の韓国製のアメリカでの顕著な製品は、携帯電話、コンピューターのLCDモニター、家庭電化製品特に大型冷蔵庫であろう。大型冷蔵庫は日本の電機メーカーはどういうわけかアメリカには入ってこなかった。一方韓国製の大型冷蔵庫は性能が非常に向上し人気を集めている。

 

韓国のこういうう発展の背景に二つの面での努力が見られる。一つは、日本の企業で経験をつんで退職した日本人技術者を高い給料で雇いいれていること。二つ目は、韓国出身で海外で学位をとったものや、経験のある技術者を熱心に向かえいれて、存分に力を出させていることである。そのために、大きな会社の就職係りは、海外の大学をまわって、卒業見込みの韓国出身大学院生と話をつけ、卒業したらいつでも韓国へ戻ってきてわが社に就職してくれと頼んでゆく。

 

この韓国流のやり方は、韓国製の長編テレビドラマなどの製作者の経歴を見ていても感じられるのである。音楽作成や、監督など、海外で活躍している人を連れてきて、仕事をやらせている。小澤征爾の場合でも知られるように日本ではこれは非常な困難を伴う。

 

どういうわけか、韓国自動車の盛況ぶりをアメリカを旅行中の日本人にいうと、不愉快そうな顔をして、癪だというだけで、それ以上聞きたがらないひとが多い。

 

中村省一郎 9-13-09