アントニ ガウデイの建築

 

バルセロナの観光バスは赤色路線と青色路線があって、たくさんの停留所で止まり、券を買っておけば一日中何処で乗って何処で降りてもよい。二階のあるバスで、二階は無蓋である。イヤフォーンで詳しい説明もきける。英語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語其の他の選択が各自でできるが、日本語があったかどうかは覚えていない。

 

バルセロナにはガウデイ(Antoni Gaudi 1852-1926)の設計した非常に奇抜で独特で美しい建築物がいくつかある。前にバルセロナに来たときは学会のためで、半日しか自由時間がなかったので、そのときはセグラダファミリアというとてつもない寺院の建設場まで行ったけれども工事場の柵がかなり遠くで、あまりよく見えなかった。

 

最初にバスを降りたのは、カサ ミラ(Casa Mila)と呼ばれる建物で、オフィス街にあるが、当時アメリカから帰った大金持ちのために建てられたという。写真で見ると、奇妙な曲線の窓やバルコニーがコンクリートで作ってあるのかと思っていたが、近くへよってみると、全部がグラナイトか何かの石を削って曲面を作り、それを積み上げて建てたもので、印象は強烈である。写真で見ると内部が想像を絶する設計になっているが、今回は中へは入らなかった。もう一度来なおしてゆっくり見たい。

 

セグラダファミリア(Segrada Familia)はキリスト教の寺院で建設が始まってからすでに100年が経過している。前回来た時よりは遥かに建設が進んだように思われた。2026年に完成の予定とされているが、悲観視する意見が多い。寺院の北側に埋め込まれた石の彫刻はすでに3/4世紀以上が経ち古典的なデザインが多いが、南側は新しく現代的な彫刻で、原爆や大量殺戮による死者や悩める人が主題になっているのかもしれないと思われた。

 

三番目にバスを降りたのはところはグエル公園とよばれ、入り口にモザイクで飾った大きなサラマンダーがあり、奥の建物は屋上がでっかい広場になっている。この建物の一階には屋上を支えるために無数の円柱の柱があり、曲面の天井はモザイクで飾ってある。モザイクのタイルの色はほぼクリーム色と言ってよかったが、天井に円形の模様が無数にあり、その一個一個が、さま様な色で飾られていて、いつまで見ていても飽きない。

 

屋上へ来ると、広場は土だが、その囲いはすべて曲線の腰掛になっていて、全部が巨大なモザイクでしあげられている。

 

ガウデイの設計は最初は、なかなか相手にされなかったという。しかし、Guelなどの非常に裕福な支持者に出会って、現代でも想像を絶するとしか言いようもない独特の建築物をのこした。1926年彼はタクシーに乗る金がなかったので歩いているとき、鉄道ではねられて瀕死の怪我をして貧しい地域の病院に運ばれたが、だれもガウデイであるとは気がつかなかった。翌日友人が駆けつけて、よりよい病院に移そうとしたが、彼は、自分はこの病院に来る人たちと同じ階級の人間だからと断り、間もなく死んだ。

 

ガウデイ建築の3箇所で、ほんのさわりを見ただけなのに、時間はもう夕刻に近く、これ以上見て歩くことは、あきらめなければならない。参道のレストランをみると、店じまいをしかけている。これはいかんとあわてて、なにか出来るかと聞けば、サンドイチのパンが一人分あるだけだという。とにかくチキンサラダ入りを一つ作ってもらい二人で分けて夕食とした。危うくその夜も絶食になるところだった。遊覧バスで中央駅に着くと、8時発のフィルブランカ行きにどうにか間に合った。それを乗り過ごすと、次は9時である。フィルブランカに着き、車のところへ行ってみたら、駐車違反の券が窓のところに貼り付けてあったが理由は読めなかったし、次の朝は早く空港にゆかなければならないので、風に飛ばした。

 

参考資料

http://www.casabatllo.cat/

Casa Batllo, at Barcelona, Spain, 1905 to 1907.  * 3D Model *

Casa Mila, at Barcelona, Spain, 1905 to 1910.  * 3D Model *

Colonia Guell, at near Barcelona, Spain, 1898 , 1908 to 1915.

Park Guell, at Montana Pelada, Barcelona, Spain, 1900 to 1914.

Sagrada Familia, at Barcelona, Spain, 1882 to 1926.

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