塩辛すぎるイタリアの食物

 

ニースで高速道路に入ると、20分ほどモンテカルロを通りすぎ、橋を渡ったと思ったらイタリアに入ってしまい、それと同時に山の風景が急にかわった。そのわけは、温室栽培がさかんで、山のいたるところに、温室が作られているからであった。イタリアの農業の仕方は、葡萄しか植えないフランスのとはだいぶ違うようだ。そして、高速道路の休憩所に入ると農業労働者とも見られる人で混んでいた。高速道路の舗装はフランスと同様に非常によかったが、曲がったトンネルと橋の繰り返しで、速度を落とさないと走れない。この日の宿泊はフィレンツェである。

 

ジェノアまできたら分かれ道を間違えて、海沿いの普通の道に出てしまった。丁度昼食時でもあり、景色のよい海岸べりの喫茶店のような店をみつけて、サンドイッチを注文した。ハムとレタスをはさみマヨネーズがつけてあったが、そのマヨネーズには明らかに塩がたっぷり加えてあって、ひどく塩辛いサンドイッチで、量はたいしてないのに半分は残してしまった。塩辛すぎる、ということはそれから数日イタリアに滞在していて食事をするごとに感じたことだった。

 

一時間ほど、ぐねぐねした海岸沿いの道を東向きに走った。風光明媚という言葉がそのまま当てはまるような景色が続いたが、距離が一向に進まない。しかし平行して走っているはずの高速道路への入り方がなかなかわからなかった。やっと、信じられぬような路地の入り口に標識をみつけ、左に曲がると高速道路につながっていた。

 

イタリアの高速道路も有料であったが、その回数はフランスよりもはるかに少なく、料金も安かった。一気にフィレンツェまで走ったが、そこからまた難儀がいくつも待ちうけていた。