2009.1.25

西村 三千男 記

再編「ポコポコ・イタリアーノ」

 

第17話 フィレンツェの歳末風景

 

2008年の年の瀬12月26〜28日、フィレンツェを訪ねた。さすがのフィレンツェ

も、この時期ならオフシーズンであろう・・・と思いきや、実際には多勢の観光客で相応に

混雑していた。

 

今回はフランクフルト空港からフィレンツェ空港へ空路で入った。超小型機でアルプスを

越えるかと想像していたが、実際には4発ジェット機Avro(RJ85)であった。フィレ

ンツェ空港に到着した時に、他の到着便が珍しいトラブルに遭遇していた。そのフライトの

全ての乗客のチェックイン荷物が到着せず、無関係の荷物ばかりが到着した様子であった。

一騒動の後、荷物受取ベルトを利用して、全ての到着荷物を逆に返送する光景を見ながら、

到着ロビーを後にした。何処からのフライトかは判らなかったが、1機分の荷物が他の1機

分の荷物とそっくり入替わったのだとすれば、正常に復するには時間がかかって、その日の

内にはケリはつかないだろうな・・と思いつつ。

 

到着したのは26日(金)午後遅くであった。フィレンツェでは、この日もクリスマスの

休日が続いていた。美術館等の観光スポットやリストランテは開いていたが、ショッピング

のお店は全休だった。翌27日(土)はショッピングのお店は終日開いていた。今回のフィ

レンツェのホテルは、既にお馴染みとなっているボローニャの定宿からの紹介で予約した。

同じチェーンの(4ッ星+S)クラスで、内容的に申し分なかった。シニョーリア広場に隣接

するフィレンツェ広場の角にあって、市の中心に位置し、主要な観光スポットもショッピン

グ・スポットも徒歩圏内にあり、短い滞在を能率的に活用出来た。ホテルのバー&リストラ

ンテは「ブルネッロ・Brunello(黒っぽい)」を名乗っていた。そこのワイン・リストには、

その名に因んでブルネッロ・ディ・モンタルチーノ Brunello di Montalcino の各グレード

を品揃えしていた。第2日目の夕食はここでとったが、ワインはそのリストの中から程々の

Brunello di Montalcino を選んだ。これは2008年号の再編「ポコポコ・イタリアーノ」

第11話 サワさんのおすすめ〜「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」

に賞賛と共に紹介したものである。

 

同道した次男にとってフィレンツェは生まれて初めて。ウフィツィ美術館や花の大聖堂は

混雑していても、長い行列を待ってでも、是非とも一訪しておきたいところであった。到着

した26日(金)の夕刻、親子で市の中心部を一巡した後、入場券購入の行列の末尾に並ん

だ。幸いにもこの時は20分待ちで入場出来た。入り口のセキュリティーチェックで行列が

乱れて、少しだけ生存競争はあったが、美術館の内部には混雑はなく、人気の代表的名画も

ゆっくりと鑑賞できた。夕刻が有利・・・との家内の読みが当たったのである。しかし、翌

々28日(日)、次男が単騎で再訪した際には行列が長く、1時間20分待ちと充分長く、

繁忙期と同様であった。

 

 主なお買い物は馴れたボローニャでしようと決めていた。次男も、家内も、靴だけは本場

フィレンツェで買おうと、親子揃って27日(土)に靴屋へ出向いた。靴を買うのは実は大

仕事であり、時間をかけた分だけ結果として良い買い物が出来るという経験則がある。今回

もそうであった。 

 

(以下次回)