コロンバスでえび養殖

 

1993年のころ、風力発電の実用化まではほど遠いと思われていた時代に、米国航空学会コロンバス支部で、「風力発電とえびの養殖」という肩の凝らない題名の講演会が開かれた。この話の奇抜な点は3つあった。(1)コロンバスのように地形が平らで、風力発電には適しないと考えられているところで、(2)風力発電を実用化させたこと、(3)えびの養殖をコロンバスで行っていることであった。

 

深さ3mの水槽を屋内に作り、暖房と水の循環の管理はすべて敷地内に立てた風力発電でまかなっており、講演は風車の設計に関する内容が主であった。生産されるえびは粒の大きな高級品で、市内のレストランに供給するのに手一杯で、市場にはださないという話もおもしろかった。

 

講演会の数週間のちに見学の機会もあったのだが、その日には都合がわるく、行けなかった。講演会の数年のちにえび価格の暴落があり、インドネシアなどのとえびの養殖産業が大打撃をうけたニューズをきいたとき、その養殖場の風車の場所を調べたがどうしても資料がみつからず、潰れてしまったのではないかと危ぶまれた。

 

ごく最近になって、「オハイオ、えびの養殖」をキーワードにグーグルで検索してみたら、コロンバスの風力発電エビ養殖場の記事がみつかった。しかし、すでに歴史で、いまはエビ養殖はやっておらず、風力発電だけは動いて居て、電力は電気会社に売っていることが報告されていた。その発電容量は18KW、電気会社が買う価格は10セント/KWH。常時18KWの発電とすると、一ヶ月1300ドルの売り上げとなる。電気会社でも、微々たるものだが、わが社でも風力発電所をやっていると誇っているとのこと。塔の高さは約50メートル、現在の商業用の風力発電機の高さは約150mだから、それにくらべると小さなものだが、それでも住居の庭に立てるにはわけにはゆかない。

 

えびの話がそっちのけになってしまったが、オハイオでえびの養殖場が最近急増した。種えびはインドネシア産で、淡水えびである。