山芋、つくね芋

 

山芋は自然薯、長いも、つくね芋、銀杏芋などを含むトロロイモの総称である。これらの特徴は、種芋となるムカゴを作ることで、約10年前に少し送ってもらったムカゴを植えておいた。数年たって掘り起こしてみたとき、薯は確かに出来ていたが深くて、手ではとても掘り起こせなかった。それから数年たってから、テレビで長いもを植えるときは、パイプを浅く埋めそこへ種芋を置いておくと芋がすべてその中に出来て収穫がしやすいことを知り、家の土台脇に埋めるプラスチックのパイプを入手して半分に割ってから埋め、そこへむかごをのせてから土をかけておいたところ、けっこう大きい山芋がたくさんとれて、とろろをたくさん食べた。しかしどれも形が悪かったのはパイプが螺旋系になっていたため芋が波打ってしまったのであった。そこでパイプはやめて、プラスチックのシートを埋めそこに種芋(食べるのは小さすぎるがムカゴよりははるかに大きい)を置いてから土をかぶせておいたところ、形のよいものが出来るようになった。

 

しかし、我が家の芋の名前が何かはなかなか分からなかった。その理由は、最近まで山芋の種類の知識がなかったのと、出来た芋の形が悪くて見分けがつかなかったことが重なっていたからだ。

 

山芋はじょうよ饅頭や、かるかんとも関係が深い。じょうよ饅頭の作り方を読んでいたら、山芋で皮をを膨らす使う方法がいとも易しげに書いてあった。膨らし粉などなかった昔から行われていた伝統的な方法なのである。山芋でなぜ膨らむのか不思議である。そこでともかくやって見ることにした。市販ですぐ手に入る長いもを用いたが、見事に失敗。そこでもう一度作り方をしらべたら、自然薯かつくね芋でないとだめなことがわかった。どうすれば自然薯かつくね芋をアメリカで手に入れられるか。当然我が家の山芋がなにものかを再検討したくなって、少し季節的に早かったが掘り起こしてみた。先にも書いたように、プラスチックのシートの上に植えてあったおかげで形のよいものがいくつか出てきて、見本の図形と照らし合わせることが出来た。その結果銀杏芋という結論になった。これを使ってじょうよ饅頭を試みたが、少し改良はあったが、まだまだというところで終わった。銀杏芋は長いもよりは粘っこいが自然薯かつくね芋ほどではない。

 

こうなると、どうしてもつくね芋のムカゴを手に入れなければならない。そこで10月に日本に行ったときにつくね芋のムカゴが手に入らないかを調べた。その結果、つくね薯はムカゴを絶対に作らないわけではないが、殆ど出来ないことがわかった。

 

インターネットで調べたところ、北海道の新冠藤田農園で()、つくね芋を通信販売してくれるところが見つかったので早速電話で交渉したところ、東京に滞在する2日間の最初の日に丁度着くよう手配してもらえることになった。ムカゴはないけれど、種芋としてポケットにも入るくらいのつくね芋が十数個と写真のように大きいのが2個入った宅急便が届いたのである。滞在は娘の家だから、大きいのは早速とろろ薯にしてたべた。おろすと粘りがつよく、茶碗2杯分くらいが、2本の箸で全部持ち上がってしまった。小さなつくね薯は来年の春植え付ければ、秋にはかなり大きいものができるだろう。

 

 

中村省一郎   10-23-09