アジア諸国の技術発展とアメリカの大学院

 

1.前書き

 

近年の韓国と中国、さらにインドの国際市場への進出はものすごい。彼らが国内生産した商品の輸出においてはもちろんであるが、大きなプラント建設の受注においても、日本を追い抜きつつある。インドは韓国と中国とは異なり、通信、ソフトウェアなどの分野で進出している。彼らの競争力を支える大事な要素はいくつかあるが、技術者のレベル、組織の柔軟さと効率、国際社会での英語の強さの三要素が含まれ、それらがなければ不可能である。これらの三要素についてはアメリカの大学院制度と密接に関係していると断言できる。

 

アメリカの大学院では学生の6~7割がアジア3国、すなわちインド、中国、韓国、からの留学生である。現在世界でもっとも急速に技術的および経済的に進出している国の名前とまったく一致しているのである。残りがアメリカ人、ヨーロッパ、ラテン系国からの留学生といえる。

 

アメリカの大学院教育がアジア諸国の技術発展にどう寄与しているかについては、アメリカの中はもちろん、日本でもよくは理解されていないのではないかと思われる。彼らがアメリカ留学で何を学び、彼らの帰国後国の企業にどのような影響を与えているかについて以下の節で論じたい。

 

中村省一郎 

11-16-2010

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