果実とジャム

 

西村さんの連載「余談・ドイツ化学史の旅」第15回 ドイツのフルーツジャムに多くのジャムの名前が出てきたので、ドイツには限らず他にどんなジャムがあるか知っているだけ書き下してみた。

 

*は西村さんの記事に出てくる果実

果実の名前

 

特徴

Apricot

 

 

上品な味。菓子のデコレーションやヨーグルトに混ぜる。

Apple

 

 

子供のころ日本でよく食べた記憶があるがアメリカではあまり見かけない。しかしすりつぶさないで甘く煮たものは多い。

Bill berry

 

ブルーベリーの一種。アメリカでは手に入らない。森山さんからの情報参照(

Blackberry  

ラズベリーの(近い)親類。味も似ている。

Blueberry 

近年非常に人気が高い。酸性土が必要。火山灰を多く含みツツジがよく咲く日本の土壌では栽培が簡単なはず。

Boysenberry

 

ラズベリーとブラックベリーの相の子のような色と味。

Cherry

 

赤と黄色がある。アメリカン サワー チェリーは酸味が強い。

Club apple   

 

普通のクラブアップルは実が小さくて渋みが強いが、ジャムにするのは直径が普通の林檎の半分くらいの大きさ。

Cranberry

秋の風物で、クランベリーを甘く煮て水羊羹のようにした食べ物は感謝祭やクリスマスの食事に欠かせない。(キュラントとは植物としても季節も全く異なる。)

Currant

高さ1mくらいの潅木で、7月に真っ赤な 実がなる。酸っぱい。我が家の孫ケンタが2才のころこれが好きで何度も庭に出かけては口に入れた。英国人の好物。

Elderberry

 

特有の香りがある。シアン化物を含むので子供には食べさせないほうがよいとされている。

Gooseberry

日本ではあまり知られていないのではないだろうか。英国人の好物。

Grape

 

葡萄ジュースは煮詰めても固まらないのでジャムを作るにはジェロ(ゼラチン)を加える。葡萄の種類は非常に多いので、葡萄ジャムも多くの種類ができるはずなのに、市販のはコンコルド葡萄の一種だけ。

Hawthorne

 

 

西洋サンザシ、バラ科。3mくらいの高さになる木。赤い実がなる(抗酸化性がつよい)。ジャムは専門の店に注文しないと買えない。中国では煮詰めて飴のように固めてたべる。

Mulberry

 

 

桑、大木になる。6月末、庭の桑の木から実が降ってくるので、大きな布を広げて落ちたのを集める。隣の子供が小さいとき、裕福な家なのに、よく容器をもって布に落ちた桑の実を盗みに来た。ジャムは美味しく、アイスクリームにのせると子供が喜んだ。市販物はアメリカでは努力すれば見つかる。

Peach

 

 

上品な味のジャム。市販。

Pear

 

 

上品な味のジャム。市販。

Raspberry

キイチゴ。日本の山にも自生していることがある。菓子の材料として人気。

Serviceberry

 

 

甘く、かすかに梅の種に似た香りがある。レセピはいっぱい見つかるが、ジャムの市販は見あたらない。庭に何本もあるので、6月ころ一度ジャムをつくったことがある。種を旨く漉す方法がないと食べにくい。鳥が大勢やってきて、食べ残しがない。

Strawberry

最も代表的なジャム。昔日本で物資の乏しかった時代に、友人が大きな粒のままのイチゴジャムをてんこ盛りにしてパンにつけたのをみて、仰天した記憶があるが、その後何度も真似をした。アメリカのイチゴは以前はまずかったが、最近大粒でものすごく美味しいのがある。

Quince

 

ボケ、花梨。アメリカでも通信販売でなら購入できる。歴史的背景については「ボケの顛末」を参照。

Yuzu

 

土佐の柚子マーマレードを武山さんからいただいたことがある。韓国では非常に盛ん。

 

 

Blackberry Raspberryの比較。

 

Hawthorneの花。

 

 Cranberry

(晩秋になると食品店で赤い実を山のように積み上げて売っている)

Gooseberry

 

我が家の庭のcurrant。鳥や栗鼠がだいぶ減らしたが

7月17日の現在もまだある。

 

中村省一郎(7-17-2010)