200.1010

西 村 三千男 記

連載「余談・ドイツ化学史の旅」

 

第30回 イザール川

 

イザール川 (Die Isar)

ドイツ博物館の直ぐ傍を流れる大きな川はドナウ川の支流、イザール川である。支流

とはいえその流域は広く、流水量は身近な多摩川に較べて約5倍と大きい。ミュンヘン

市の中心より東側を南北方向に流れている。語源は不明であるが Die Isar と女性名詞

である。

 

水路でサーフィン

6月12日、長い散歩の途中、英国庭園の南端、日本茶室の近傍の川でサーフィンを

楽しむグループに出会った。サーフィンとは海で波乗りするもの・・・という乏しい知

識しか持たない私には驚きの光景であった。「川でサーフィン」をキーワードにネット

検索すると動画も出て来る。これは川ではなく、イザール川から英国庭園に水を引く水

路であるらしい。

 

イザールケミー (Isar Chemie)

45年前、電化クロロプレンのヨーロッパ市場開拓の初期のターゲットに「イザール

ケミー」というミュンヘンの工業接着剤メーカーがあった。往訪の度に社長室に通され

て、葉巻をすすめられたのを思い出す。あの会社は、今はどうなっているか?とネット

検索すると「Isar Rakoll Chemie」がヒットする。往時のイザールケミーとの関連は不

詳である。

 

イザール門 (Isartor)

旅・パート1(2005年)もパート3(2010年)も我々のミュンヘンのホテル

はトアブロイ(Torbraue)であった。マリエン広場、ドイツ博物館、ホフブロイハウスの

何れへも徒歩圏内である。S−バーンのマリエン広場(Marienplatz) 駅の隣のイザール

(Isartor) 駅はホテルの直ぐ前である。

 

イザール河畔のアテネ(http://isar-athen.de/)

第28回の末尾参照。「イザール川のアテネ・やまねこ物語」の「やまねこ」氏が厖

大な数の巧みな映像と達者な文章でミュンヘンの風物を紹介している。

(<http://isar-athen.de/>)

「イザール川のアテネ」という譬喩は、ドレスデンを「エルベ川のフィレンツェ」と称

するのと等類である。

 

(以下次回)