200.1022

西 村 三千男 記

連載「余談・ドイツ化学史の旅」

 

第31回 ミュンヘン空港

 

ミュンヘン国際空港はドイツ第2位のハブ空港である。1992年に、市内にあった

旧空港に替わって新規に開港した。正式名称はフランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港

(Flughafen München Franz Josef Strauß)である。F.J.シュトラウスはバイエルン

州出身の有力政治家の名前である。ドゴール空港(パリ)、ケネディ空港(NY)を真

似ているが、ミュンヘン市に国際空港は唯一つであるから、わざわざシュトラウス空港

と呼ぶことはない。

 

ANA直行便

2010年7月、成田から全日空直行便が就航した。従来からの直行便はルフトハン

ザドイツ航空LH便とスカンジナビア航空SK便(コペンハーゲン経由)の二社だけで

あった。南ドイツへのビジネス客にとって利便性が増した。また、イタリア、オースト

リアへの乗り継ぎも便利になった。三社ともにスターアライアンスグループに所属し、

LHのラウンジを共同使用している。去る6月12日午後のボローニャへ向かうLH便

(Air Dolomite)搭乗前このラウンジで時間調整した。ランチもそこで済ませた。劣悪で

悪名高いフランクフルト空港のLHラウンジとは比較にならないほどに快適であった。

 

アクセス

ミュンヘン市街と空港とのアクセスはSバーンのS1とS8を別コースでダブル化し

た2ルートで繋がっている。旅・パート1(2005年)ではS1の乗車体験談をアイ

ソマーズ通信2005年号に掲載している(第6回  ミュンヘン空港へのアクセス)。

今回はS8に乗車した。イザール門(Isartor) 駅でS1とは反対方向に向かう電車に乗

った。

 

政治家・シュトラウス

45年前のデュッセルドルフ駐在員の頃、米や独の週刊雑誌の表紙に顔写真が掲載さ

れたり、常に話題性に富んだ保守政治家であった。CSU党首、バイエルンの州首相、

連邦政府の国防相を長年歴任し、連邦政府の次期首相有力候補とされていた。大作曲家

と名前が同じで記憶しやすかった。

 

ドロミテ航空

前々回(2005年)も前回(2007年、トランジット)も今回(2010年)も

ミュンヘン国際空港からボローニャに向かって出国した。フライト名はLH便であるが、

子会社のドロミテ航空(Air Dolomite)運行であった。今回の機種はブラジル製小型機

Embraer 195 であった。前回の機種はメモしていない。ドロミテ航空はイタリアの航空

会社、本社はヴェローナである。21世紀になってLHの子会社となった。

 

水素を燃料とする空港内自動車

燃料電池車ではない。ガソリンの代わりに水素ガスをエンジンの燃料とするエコカー

をBMWとマツダが開発している。BMWは本拠地ミュンヘン空港に水素ステーション

を設置し、実証実験していると報道されているが、一般客との接点は無いようだ。

      

(以下次回)