ケンタッキー旅行

 

1.なぜケンタッキーへ

 

10月27~28の一泊二日のケンタッキー旅行をして来た。長い間考えていた旅行であったが、何かと不都合ができてなかなか実現しなかった。

 

主目的は、ケンタッキーに多数あるバーボン蒸留所の見学である。特に蒸留器とその使い方を見てきたかった。この願いは、焼酎つくりを重ねるにしたがって、味の大きな決め手のひとつが蒸留であることに気がついていたからである。

 

焼酎メーカーではほとんどが連続蒸留器を用いているが、ごく少数は一段蒸留器を用いている。(ここで連続蒸留器の意味は、時間的に連続というのではなくて、多段蒸留器と同じ原理ではあるが段にしないでビーダマを連続的につめた分留塔を蒸留器のうえにつけフーゼル油の量を極力減らしている。連続蒸留器という表現は、学会では認めていないが、焼酎業界では改めようとはしない。)私のはもちろん最も簡単なポット型の一段蒸留器でフーゼル油が多いから、味は非常に濃いが、エンジニアーのつくった酒だ、という木下さんの酷評がでるのもこのためであろう。

 

一方、スコッチウイスキーやブランデーの蒸留器を見るとすべてポット型である。しかし、ポットの上に3メートルくらいの円錐型の垂直の筒がついていて、蒸気はそこを登ってから、水平の管に入り凝縮器(熱交換器)に導かれる。これらの蒸留所では満足できる蒸留器が完成するまでには、何度も作り変えるという記事をよんだこともある。疑問は、なぜ3メーもの垂直塔が必要であるかであった。理由は2個考えられた。(1)沸騰のしぶきが蒸気にまじらないこと、(2)円錐型の管が多少とも分留塔の作用を持つのではないか。

 

スコッチウイスキーの蒸留所に行きたいが、スコットランドにすぐというわけには行かない。しかしテネシー州なら車で4時間足らずでゆける。バーボンはスコッチウイスキーとまったく同じ蒸留法であることもわかっていた。  

 

10-29-2010

中村省一郎

 

 

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