0.16

西 村 三千男 記

地球温暖化の懐疑論

中村さんの「北米の大雪と地球温暖化」参照。

その後半部分は地球温暖化の懐疑論につながる話題である。地球温暖化と同じ現象が

火星、木星、海王星でも起こっている、従って温暖化は人為的な2酸化炭素増加に依る

ものではない。むしろ温暖化は太陽輻射熱の強度の増減に依る・・・とする説である。

当アイソマーズ通信2003年号に、中村さんは「地球温暖化の講演」(2003.5.

2)で、ほぼ同じ内容の懐疑論を紹介され、西村もその尻馬に乗ったことがある。

 

 あれから7年経過するが、日本では今も地球温暖化の懐疑論は盛んである。書店の環

境書コーナーには多数の懐疑論の出版物が平積みされている。またインターネット上で

も懐疑論は花盛りである。

 

 多彩な懐疑論の中で、特に有力視されている説の一つはHennik Svensmark(デンマーク

の天文物理学者)が唱える「スベンスマルク効果」である。ここでは、その説の紹介には

立ち入らず、ネット検索に委ねよう。その大筋は、太陽黒点の活動が、太陽磁風の変化

〜地球に到達する宇宙線の増減を介して、地球大気圏の雲の増減に影響するというもの。

地球温暖化(または寒冷化)は人為的な2酸化炭素増加に依るのではなく、輻射熱の増

減に依るとする主張である。IPCCの第4次評価報告書では「スベンスマルク効果」

を検討はしたものの、「論争の最終結着を待ってからでは温暖化対策が手遅れになる恐

れあり」として政治的に無視することに決まったと云われている。

(おわり)