0.23

西 村 三千男 記

 

ローレライに橋が・・・

少し前の新聞に「ローレライに橋が・・・」と小さく報道されているのに気付いた。

何事?とグーグル検索すると、47、500件もヒットするが何れも2010年7月末

に時事通信社がベルリン発で伝えたもので、同一ソースの同一内容である。

「・・・周辺に橋がなく不便なため、住民から橋の建設を求める声が寄せられる一方、

架橋すれば景観に影響し、世界遺産登録を抹消されるのではないかとの懸念もあった。

このほど、ユネスコ世界遺産委員会が架橋計画を承認したのを受けて、州当局は着工準

備に入り、2017〜8には完成が見込まれる・・・」

ここから連想するのは、ドレスデン・エルベ渓谷の世界遺産登録が、昨年6月に抹消

された経緯である。やはり橋の建設計画を巡って、ユネスコとドレスデン市当局が是非

論争から対立した。ユネスコの警告にもかかわらず市当局は架橋決定し、登録は抹消さ

れた。この件はアイソマーズ通信2009年号の下記拙文

連載「ドイツ化学史の旅・パート2のこぼれ話」第25回 ドレスデン観光の余聞録

を参照。

本件で面目を失墜したのはユネスコの側だとも云われている。

(おわり)