武山さん
 力作、感激して読みました。メールで「喜多先生が打ち出した基礎研究重視の考え
方をどう思うか」というご質問を頂いて、返事を書こう書こうと思っているうちにそ
のままになってしまったので、気になっていましたが、見事に纏めてあったので、安
心しました。
 東レのことを聞くと、私がいた帝人と随分違う雰囲気であったことに今さらながら
気が付きます。帝人に入ったのは間違いでしたが、運よく修正できたので、今から考
えると、もしも私が東レのような人材豊富な会社に入ったらそのまま潰れていたので
はないかと思います。
 今は材料屋になったので、材料学科の出身の人たちが主な相手ですが、彼らは我々
の頃の他の大学の応用化学科卒業生と良く似ています。基礎のことはわからないまま
で、横文字頭文字の装置を使うことだけを習ってきています。歴史は繰り返すようで
す。
 ドイツ学派はリービッヒから始まったと思いますが、基礎を重視したのは彼からで
すから、リービッヒが誰から教えて貰ったのか、知りたいところです。当時は化学が
始まったばかりで、基礎と応用が混然一体となっていたのかも知れません。
 大澤