「ドイツ化学史の旅」を詠む         武山高之(2010..17記)

 

 

20056月、20079月、20106月の3度にわたった「ドイツ化学史の旅」を短歌10首に纏めた。

 

訪ねたのは主に、分析化学・有機化学・農芸化学の創始者リービッヒ、ブンゼンバーナーと分光学に名を残すブンゼン、リービッヒとともに我々京大工業化学科昭和33年卒業生の同窓会「アイソマーズ」の名のもとになった「異性体」発見に貢献したヴェーラー、ベンゼン構造式の発見者で有機化学の発展に偉大な功績を残したケクレである。いずれも19世紀の偉大なドイツの化学者である。

 

 

ギーセンのリービヒ博物館で(第1回)

 

     ギーセンの リービヒラボでは 面白く ラクア教授の 古き実験」

 

 

ブンゼンゆかりのハイデルベルクで(第1回)

 

     ブンゼンを 探し求めて たどり着く ハイデルベルク 本町通り」

 

 

ミュンヘンの旧南墓地の印象(第3回)

 

     「リービヒと出会うミュンヘン南墓地 古きを想い 心震える」

 

 

ダルムシュタット工科大学で、ケクレのベンゼン構造式の業績を訪ねて(第2回)

 

     「建物も タイルも六角 面白き ダルムシュタット ケクレの館」

 

 

ダルムシュタットの製薬会社メルク社の資料室で、ケクレにまつわる戯画を見る(第2回)

 

     「メルク社のアーカイブスにて出会いしは ケクレ夢見しウロボロスの蛇」

 

 

ゲッチンゲンの共同墓地にて(第2回)

 

     「ゲッチンゲン ヴェーラー訪ね 共同墓地 サフラン供え 頭を垂れる」

 

 

ゲッチンゲンの街角にて(第2回)

 

     「石畳 浮き出したるは 尿素式 ゲッチンゲンの ヴェーラー像前」

 

 

ティーツ教授に案内されたゲッチンゲン大学化学教室にて(第2回)

 

     「数々の 歴史業績 誇らしく ティーツ教授の 化学教室」

 

 

ボン・ポッペンスドルフにケクレの像と墓を訪れて(第3回)

 

     「学友と 芳香族の もと訪ね ケクレゆかりの ボンの街角」

 

 

2010年サッカーワールドカップの年、ケクレ像にサーカーボールを供えしを見て、

サッカーボール化合物を着想した友に思いを寄せて(第3回)

 

     「ケクレ像 サーカーボールを供えたる ボンの化学徒 粋なこころね」