植物ホルモン-1、ジバーレリック酸

 

植物を毎日扱っていると幾つかの市販の植物ホルモンの出会うことがあり、その効果には驚かされる。

 

ジバーレリック酸(Gibberellic acidGA3とも略す)は最初1932年に日本で発見された。稲にたまにばかでっかいのができて、バカイネとよばれて、あまりにも大きく重くなりすぎて、自分で支えられなくなり倒れて死ぬのがあった。その原因を追求の結果発見されたという歴史がある。どの植物もGA3を持っていて、それぞれの成長を制御促進するホルモンであるが、何かの条件でそのホルモンが異常に多くなるとバカイネのごとくなる。

 

この効果に苗木業者が目をつけ、GA3の商品化を行い、市販で容易に購買できる。GA3のごく薄い液を使うと、(1)発芽が早くなる、(2)植物の成長が非常に早くなる、(3)株分けが頻繁になる、などの効果がある。非常に大粒のブドウや大粒のサクランボの生産に用いられているという記事がある。

 

そこでGA3液を昨年購入し、薄めたものを幾つかの植物にかけてみた。ギボシ(Hosta)類への効果は、効くものとぜんぜん効かない種類がある。ギボシの葉が異常に大きくなることはないが、株分けが非常に早くなる種類のギボシが数種みつかった。

 

今春、Weigela Java Redという低潅木にかけてみたところ、数週間してから明らかな効果がでてきた。それは新しく出てくる枝の葉が、面積にして4~6倍くらい大きい。多くのほかの植物は、その他の実験の対象にもなっているから、GA3効果の実験も興味はあるが急には手が回らない。GA3を有効に使うためには、またその最適な使い方に関する実験が必要で、植物の種類ごとにかなりの労力が必要になるからである。

 

File:Gibberellic acid.svgGA3の化学構造

 

見にくい写真だが、上部の葉と下部を比べると、大きさが異常に異なるのがわかる。

 

中村省一郎 (7-6-2011)