(3)Los Angels Philharmonic Orchestra, Live, Gustavo Dudamel, Music Director (Conductor) , Live (12/28)

 

Gustavo Dudamelダメルについて

 

1981年ベネズエラ生まれのまだ30歳にならない若い指揮者である。2009年にLA Philの常任指揮者として就任した。彼の才能と演奏のすばらしさは世界中に知れわたっている。2011年元旦、ベルリンでのベルリンフィルハーモニーの新年コンサートは彼が指揮をした。

 

米国では12月29日に彼がLA Philを指揮した演奏会(10・7・2010)の録画が放送されたが、その1時間前に、Tavis Smileyという記者がドダメルについてまとめた1時間番組が放送された。その中で、彼がどうのような経緯でLA Philの常任指揮者に就任することになったか、また彼が貢献している子供のための音楽教育の詳細、彼の音楽観、世界観などがまとめられている。

 

この番組の中で、ベネズエラの小中学生に対しておこなわれている音楽教育にはかつ目させらる。貧富に関係なく政府がすべての子供に楽器をあたえ、音楽が演奏できるように指導しているという。この様な教育法はすでにアメリカにも導入されていて8つの都市で実行されているということはうれしいニュースである。目的は音楽家を育てることにあるのではなく、音楽を通して学ぶことの楽しさを知り、感度を高め人生を豊かにさせることだという。スポーツも大事だが、一部の選手だけが活躍できるのにたいし、音楽ではすべての人が人種や言葉の障壁にさえぎられずに参加でき、一緒に演奏することができるおおきな利点がある。ボストンのある小学校では、小学生たちは朝8時から午後5時までクラスがあり、そのうち2時間は音楽の練習であるという。これらの学校の子供たちの生き生きとした表情が印象的である。

 

ダメルがやろうとすることは、減りつつある音楽愛好者の数を、逆に増やす方向に変え、またロックしか聴かない若者がクラシック音楽を聴くようにすることだという。

 

私のドダメルに関する知識は、2003ころだったか、コロンバスのWOSU(オハイオ州立大学放送局)なラジオの音楽放送を聴いて、アレッと思った時から始まる。その音楽はDanzon#2(注1)という題名であり演奏はベネズエラのYouth Orchestra がドダメルの指揮で演奏した曲であることをつきとめ、直ちにCD入手の手配をした。その音の響きと演奏の内容から、ベネズエラにとんでもない指揮者とオーケストラがあるものだと非常に驚いた。その後ドダメルは指揮者が競うベルリンのマーラーコンクールで優勝し、世界の優秀ないくつかの交響楽団の間でかれの取り合いとなったが、結局2009年ロサンゼルスの常任指揮者として就任した。そのニュースをきいて驚かなかったが、LAPhilだからドダメルを常任指揮者として招けたのだし、ドダメルも受け入れたのだと納得が出来た。

 

DVD内容

(1)Tavis Smiley レポート (約60分)

(2)Gustavo Dudamel LA Phil(ロサンジェルス 交響楽団)の演奏(約80分)

共演歌手Juan Diego Flórez,   10月7日, Walt Disney Hall, LA

Aired on Dec 29, 2010, on PBS 演奏内容詳細は添付資料

 

(注1)Danzon #2 はメキシコの作曲家Arturo Marquezが書いた。LA Philのアンコールの前の曲がDanzon #2である。この曲のなかで拍子木のリズムが出てくるが、これはラテンジャズでは良くつかわれるリズムである。筆者には聞いただけではどうしてもそのリズムの構造をつかめず、どうしてもオーケストラのスコアを見ないでは居られなくなり、入手した。