魔法使いの学校

 

話の始まりでは、ハリーポッタは6~7歳の少年で両親が死んだので、生まれて間もない時母親の姉の家に引き取られて育てられてきた。しかし魔法使いの血を受け継いでいた。そのために学校へ上がるときが近ずくと魔法使いの学校、つまりホグウオーツ校、からフクロウが配達する入学通知を受ける。学校へ行くにはロンドンの郊外にある駅の934番線から蒸気機関車の列車に乗らなければならない。魔法使いの資格のないものはこの乗り場には行けない。

 

学校はスコットランドの中世に建てられた大きなしゃれた城を使っており、非常に美しい自然の中に立っている。以下は第一巻のあらすじと感想である。

 

入学式とともに全生徒宿舎生活の学校生活がはじまるのだが、魔法使いの学校の生活とは、授業や魔法の演習の時間の他、学校内の教官や生徒たちの人間関係、過去の因縁、つまり過去の魔法使いが仕掛けたのろいとか仕掛けた罠に挑戦する冒険などからなっている。怪獣が現れ、魔法を習いかけている生徒たちに襲い掛かるのである。

 

生徒たちはみな箒に乗って空を飛べるので、学校でのスポーツの試合も3次元的である。ものすごい速度で空中を飛び回る。

 

魔法の世界で現れる架空の動物たちをどうやって作り演出させたのだろうか。たとえば、鳥かごの中に入れられた手足も羽もある動物は、かごの入口を開けるや全部がそこから飛び出して、教室内を飛び回り、教師や生徒にからみつくのだが、これはこコンピューターのソフトだけで作り出す画面とは考えられない。かといって、一個一個がロボットになっていて電池の動力で飛び回るとも思えない。その技術が魔法に近い。こんな技術を教えてくれるような学校があれば授業料を払ってでも行きたいものだ。

 

物語はエピソードヤ画面にあらわれる光景だけからみる限りは架空の世界であり、非現実的である。にもかかわらず、私にはこの小説全体が現実の世界の一種の鏡になっているように思える。

 

第一、現実の世界でも、すべての技能は学校で一つ一つ習わなければならない。しかも、大人になれば世の中は専門職に別れていて、たいていの場合その魔法使いのような専門家の手を煩わさなければことは運ばない。インターネットも魔法の世界に近い。インターネットのあちこちで魔法使いのような専門家が働いているし、また悪い魔法使いもてを伸ばしてくる。だから、現実の世界の事象を空想の事象に置き換えたら、ハリーポッターの話しのような魔法使いの世界を創作できるように思える。

 

中村省一郎 2-10-2011