201120

西 村 三千男 記

 

「旅の雑記帳・オランダ」 

 

第10話 KLMオランダ航空

 

KLMオランダ航空の英語社名はRoyal Dutch Airlinesである。2004年に、

エールフランスに吸収合併され、持ち株会社(エールフランスーKLM)の傘下

にある。

 

アイソマーズ通信2004年号に寄稿した拙文「苦境にあるヨーロッパの

航空業界」(http://isomers.ismr.us/isomers2004/airlines.htm)の中に、航空

業界再編の予告を書いた。その後の経緯は概ねその予告通りに進行しているよう

である。

 

 現役の頃には成田〜アムステルダム間のKLMフライトを選んだことは何度か

あった。また、アムステルダム〜(ニューヨーク)〜ヒューストンの長距離フラ

イトも経験している。KLMは早くからファーストクラスを無くして、その代わ

りビジネスクラスの座席を広くするなどサービスをレベルアップしていた。引退

後は、マイレージを重視して全日空かまたはスターアライアンスメンバーのフラ

イトを意図的に選んできた。従って、KLMフライトに搭乗する機会は少ない。

 

KLMのオランダ語の社名は Koninklijke Luchtvaart Maatschappij である。

その頭文字をとってK(ロイヤル)、L(航空)、M(会社)と略称している。

ここからKLMの話題で大脱線する。

 

大脱線1:

量子化学で電子殻の名前は主量子数n=1,2,3・・に対しK、L、M・・

となる。何も関連性は無いのに、KLMと聞くと何時でもこれが頭に浮かぶ。

大脱線2:

 電気化学社の研究所長であった頃、所内にK会議、L会議、M会議を定例開催

していた。勿論、上述のKLMを意識していたけれど“所長の茶目っ気“に気

付いた所員が居たかどうか。K会議=幹部会議は部長職、室長職、主幹研究員

職を対象に昼食会スタイルで開催。常務会の様子や会社の経営方針などを伝達

説明していた。L会議=リーダー会議で出席人数が多かった。月例の取締役会

の開催後に、会社の近況と当面する諸課題などを説明していた。M会議=マネ

ージャー会議はK会議とL会議の中間で課長職、主任研究員職が対象であった。

大脱線3:

 AKZOのKは半分だけK(ロイヤル)のKである。その理由を説明しよう。

AKZOは前身のAKUとKZOの2社が1969年に合併したものである。

当時は Chem. Eng. News European Chem. News 等に“アルファベット合併”

と珍しい用語で報道されていた。AKUのKはKunstzijde(人造絹糸)のK、

KZOのKは Koninklijke(ロイヤル)のKである。

 

                              (つづく)