201129

西 村 三千男 記

 

「旅の雑記帳・オランダ」 

 

第15話 自転車の街〜グローニンゲン市

 

昨日(2011.4.28)NHK総合TVの「地球でイチバン」という番組

で「地球でイチバンの自転車の街 オランダ・グローニンゲン」が放映された。

 

ご覧になった方も多いと思われるが、放送内容の概略を紹介する。

 

l         世界でイチバン自転車の保有率が高い街、北オランダ・グローニンゲン。

街の人口19万人に対して、30万台の自転車がひしめいている。

l         箱つき自転車、鳥かご自転車、ウェディング自転車などの変わりダネ自転車

もあって、一人で7〜8台の自転車をTPOで乗り分ける人もいるという。

l         街の中心部は自動車乗り入れ禁止で、常時“自転車天国“となっている。

l         街中には自転車専用道路が縦横に設けられている。自転車道を歩道と車道の

間につくるのは当たり前となっている。

l         グローニンゲンはこのシリーズの第1話に触れた北オランダの古都である。

1960年代にこの地方に天然ガス田が開発され、街の経済は急発展した。

世界中の先進諸国の都市と同様に市のセンターは自動車が溢れて交通渋滞し

ていた。

l         1973年に、当時26歳の青年、後に現在のグローニンゲン州知事になる

マックス・ファン・デン・ベルグさんが市のセンターから自動車を追放し、

自転車の普及推進する運動を立ち上げた。ちょうど、第7話に述べた電気化

学社のECR計画の立地調査の時期と重なっている。

l         そのマックスさんがNHKの番組取材に答えていた。当時、市のセンターの

商店主たちが猛烈に反対したが、「街の中心をリビングルームにしよう」と

いう(リビングルーム作戦、オランダ語で Huis kamer 作戦)で多くの市民

の賛同を得ることに成功した。悪影響が懸念された商店街の売り上げも、結

果的に約20%増大したのであった。

 

グローニンゲンはオランダ自転車王国を象徴している。番組では述べなかった

が、自転車天国はグローニンゲン市に限らず、オランダ全土に拡がっている。そ

れも、実は1960年代からであった。

 

                              (つづく)