201112

西 村 三千男 記

 

「旅の雑記帳・オランダ」 

 

第27話 アムステルダム副市長と「飾り窓」

 

2011.12.8の毎日新聞(朝刊)の記事の見出しに目を引かれた。

「オランダ・アムステルダム副市長」

「売春ゾーン撤去/移民出身児の学力向上/空港民営化阻止」

「住民参加で地域改革」

 

この署名記事は、アムステルダム市のアッシャー副市長(37)を福原直樹特派員

がインタビューしたもの。記事の趣旨は一読了解できる。毎日新聞は殆どの記事がネ

ット検索で全文を読める。日経とは異なって無料である。この記事も「アムステルダ

ム副市長」でキーワード検索すれば、現時点では検索出来るが、やがて削除されるか

も知れないので、念のためpdfファイルにして本稿に添付する(切り張りにて縦に編集

したpdf)。

 

内容を短く紹介しよう。

・「飾り窓」(第16話参照)

 アムステルダムのど真ん中のダム広場に近接して、かの有名な「飾り窓」がある。

中央駅からも徒歩圏内である。

(副市長談)「街の真ん中にある飾り窓は一見、オランダ社会の寛容さの象徴のよう

       だった。だが現実は暴力組織と未成年売春の温床だった」

 アッシャー副市長は07年就任直後から飾り窓の縮小〜撤去に取り組み、自ら飾り

窓の「元締め」と折衝するなどして、着々と成果を上げている。

 

・「移民出身児の学力向上」

 市内の小学校の25%が「問題校」。移民の子弟が多く、言葉の問題から学力が極

度に低くなる問題が放置されていた。副市長は学校監察官の制度を導入、「いい学

校、悪い学校」を新聞に公表。移民出身の両親にも「言葉と基本的人権の学習」を

要求することで効果を上げている。

 

・「スキポール空港」(第11話参照)

 中央政府の進める国際空港の完全民営化に「雇傭が奪われる」と反発し、市の保有

 する22%の株主権をテコに真っ向から反対している。

 

37歳と若いアッシャー副市長はオランダの有力政党・労働党の「未来の党首」と

目されているという。何でもOKの国オランダも変わりつつあるようだ。

 

     (つづく)