2011.2.2

西 村 三千男 記

 

「旅の雑記帳・オランダ」 

 

第2話 クレラー・ミュラー美術館

 

先日(2011.1.26)山本經二さんから突然のお誘いで、世田谷美術館で佐藤忠良展

を鑑賞した。絶好の天気で美術館の内外ともにとても好い雰囲気であった。木漏れ日

の中の美術館建物からオランダのクレラー・ミュラー美術館を連想し、直ぐにそれを

話題にした。

西村「オランダ東部のクローラー・ミューラー美術館に似ていますね」

山本「クローラー・ミューラーではなく、クレラー・ミュラーでしょう」

西村「あっ、ご存知でしたか。そうそうオーウムラウトでしたね」

山本「学会のエクスカーションで訪ねたけれど、森の中の素敵な佇まいでした。

美術館にバスは横着けが許されず、自転車でアクセスしました」

 

 デュッセルドルフからアムステルダムへごく普通のルートの鉄路で移動すると、途

中アーネム(Arhem)、ユトレヒト(Utrecht)を経由することになる。ドイツ〜オランダ

国境の駅はエメリッヒ(Emmerich)であるが特急は停車しない。アーネムにはアクゾー

社の総本社がある。このアーネム近郊の国立公園の中にクレラー・ミュラー美術館は

立地している。環境保護のために自動車でのアクセスを禁じているのである。私たち

夫婦がオランダ人の古い友人M氏にここに案内されたのは2004年5月のことであ

った。アクセスが少々ややこしいので、個人旅行の場合は「地球の歩き方」などで予

備調査しておくべきであろう。

 

 その旅行より1年ぐらい後のこと、NHK—TVで教養番組「世界美術館紀行」が

シリーズ放映された。「美術館には、そこでしか語れない物語がある」という石沢典

夫アナの印象的なナレーションで始まっていた。その何回目かにクレラー・ミュラー

美術館がとり上げられたのを興味津々で注目した。この美術館の創設に貢献したのは

貿易商で大富豪のクレラー・ミュラー夫妻である。その晩年に事業が破産したした際

に、蒐集した美術品が債権者の手で散逸しないように一括して国庫に寄贈したという

感動的な逸話が紹介された。

 

「世界美術館紀行」をキーワードにしてネット検索して、そのNHK番組の要約を見

つけた。コピペしたものを添付する

 

                               (おわり)