伊藤一男さん「2011年 洛禎OB会」についての感想

                         

武山高之(2011.11.21記)

 

表題、興味深く読みました。

 

第一に、ご指導頂いた先生が長寿で矍鑠としておられることは、門下生にとって、この上もなく幸せなことだと思います。

とくに生きた歴史の証言が聞かれて、羨ましい限りです。中には、大学や学会の正式な記録には書かれていないこともありそうです。私自身、化学の歴史に強い関心を持っているので、とくに感じたのかもしれません。

 

私が勤めていた東レに、向山さんという副社長がおられました。93歳まで長生きされ、しかも最後まで頭脳がしっかりしておられ、よく勉強しておられました。

向山さん中心にOBの勉強会をやっていましたが、私が世話役をしていました。

一度、彼に「20世紀の繊維・化学産業史」を話して頂きましたが、昭和10年に東大応用化学を卒業して以来の半世紀以上の「昭和史そのもの」でした。どこにも書かれていない裏話を交えて。

 

ところで、私たちももう年です。鶴田先生や向山さんに較べると小さな仕事しかしていないと思いますが、自分のやってきたことを書き残したいと思い、後輩たちに「新製品開発者・群像」を書いてみました。

現役の社長さんに送ると、

「すべて私が入社する前の話です。参考になりました」

との返事が返ってきました。

 

お二人のように長生きできるか否か分かりません。開発の実像を書き残したいと続けています