indexへ戻る

放射性ヨウ素I-131の除去には活性炭素フィルター

中村省一郎

 

活性炭素はヨウ素をよく吸収する。その一つの利用として、活性炭素の有効表面積の測定にヨウ素の吸収を測定させ、その量(iodine number, mg/gが用いられる。化学的には放射性ヨウ素も非放射性ヨウ素もまったく同じだから、活性炭素を放射性ヨウ素の除去に使えるはずである。著者は実験化学者ではないし、これを実験で確かめたことはないが、水道水を活性炭素を用いたフィルターで濾した水を毎日飲んでいて、その経験から言えることがある。活性炭素フィルターを通さない水道水は塩素の臭いがきつくて、茶やコーヒーがまずくて飲めない。しかし我が家において活性炭素フィルターを通すと塩素の臭いがまったくなくなる。塩素とヨウ素はハロゲン類と呼ばれて物理的化学的性質が似ているので、ヨウ素に関する話と、塩素での経験はつじつまが合っている。

 

昔井戸端で用いられた木炭を用いた濾過器も同じ原理である。ただし、木炭を手に入れることは困難になったかもしれないし、また近代的な活性炭素フィルターとくらべてどのくらい効果があるかは、実験してみないと分からない。実験化学専門の方にぜひ早急に確かめていただきたい。

 

水道水中の塩素はCl2の形で含まれており、ヨウ素131もI2の形で空気中や水に含まれていると考えられる。ヨウ素は空気中ではI2の形で浮遊する。水とは高温で反応しHIになる。アルカリ液の中ではNaIになることがわかっている。非放射性ヨウ素の甲状腺への害を防ぐためにヨウ素錠剤が配られることがあるが、ヨウ素錠剤はNaIである。